燃えに燃えているおっさん3人衆です。
「君!絶対優勝するよっ!!」
「足ひっぱんじゃねーぞっ!」
「こけたりしたらわかってんだろうな?!」
なにもしていないのにすごい言われようです。
しかし、男ってのはいつの時代も変わらないですね。
さっきまでのネガティブ志向はどこへやら。
当のひでみちゃんは、「うんうん♪」などとのんきなもので。
予選も第1組、2組を終わりまして、俺らが出場する第3組がはじまる時間です。
「みんな!がんばろうねっ♪」
『おぉぉぉおおおっ!!!』
歓声をかき消すかのごとく、OS3(=おっさん3人衆)の怒涛の掛け声。
「・・・・おぉ」
『やる気あんのか?!?!』
ありますよ・・あんたらがすごいだけじゃん・・・。
恐るべし「ひでみちゃんのちゅー権利」。
そんな気合満々のOS3がいますから、予選なんてものは圧勝も圧勝。
第1走者:ひでみちゃんが抜群のスタートをきめてくれます。
1馬身?1人身?はなして2番手へ。
第2走者;OS3レッド(赤いTシャツなので)も、猪のようなダッシュ力。
しかし、「猪突猛進」とはこれのこと。急には曲がれません。
カーブではかなり減速しております。
でも直線の早いこと早いこと。
3番手に渡すときには、さっきの3倍近くはなれておりました。
第3走者:OS3ホワイト(白いTシャツなので)は速度は並。
でも、小技が光ります。ついでに頭も光っています。
カーブの曲がり方なんぞピカ一。頭なんぞぴっかぴか。
流れるようにカーブを曲がっていきます。額の汗もきれいなカーブを流れます。
グラウンドの4分の1くらいの差をもって4番手へ。
第4走者:OS3ブルー(説明なし)においては、正直人数あわせ的はところが多かったのですが。
ファイト一発!ならぬ、気合一発。
「うぉぉぉおぉおおおおおお!!!」
気合というか、すでに雄たけびです。
その迫力にやられてか、他との差はグラウンド半周に。
最後のボールパスを受け取り、アンカーの俺が走り出しました。
アンカーの俺は歩いてでも平気なんじゃないかってくらいに他から離れまくっていて。
『ちんたら走んなぁぁぁあああああ!!!』
OS3は味方に対しても厳しい模様。
こんなもんときはこけないように、失格にならないように走ったほうが懸命です。
そんな人の気持ちを理解してくれるはずもなく。
俺の横に並走してくれちゃってます。
TV中継のマラソンの横で走っている人のごとく。
隣で走りながら俺に声をかけてくれているわけですが、
「がんばれ」などの激励ではなく、完全なる叱咤のみで。
無事準決勝に進むことができました。
『おっしゃぁぁぁあああああ!!』
喜び方も半端ないわけで。
当のひでみちゃんは
「うふふ♪」
不敵に笑っています。
俺にはそれが不敵でも、OS3には勝利の女神のようにでも見えていることでしょう。
こいつらの子供じゃなくて本当によかった。
と、心底感じるタイミングでもありました。
予選は4組の中から上位2チームが準決勝に進みます。
準決勝でも上位2チームが選出されて、4チームでの決勝戦を行います。
ある程度早いチームが準決勝にあがってくるわけですから
そうも簡単にいかないだろうと思われた準決勝。
いつものようにスタートダッシュを決めるひでみちゃん。
猪男のレッド。いぶし銀のホワイト。気合のブルー。
OS3のがんばりも凄まじいものがあります。
アンカーの俺からすると、それまでのリードが大変なものであるため、いつも余裕をかましているように見えるらしく。
『こらぁぁぁああ!真剣にやれーーーー!!!』
どやされてばっかり。
そんなこんなで、これまた圧勝。
ここまでくると、さすがOS3。
レッド・ホワイト・ブルーの「親父戦隊ヒデミンジャー」。
ちょっとかっこよく、尊敬にも値します。
「おっしゃぁぁぁぁああ!」
「あと1回だっ」
「そうだな!あと1回勝てば・・・」
『ちゅ~~~~~~♪』
前言撤回。
→~誕生~その⑧へ
<管理人より一言>
なにやら暇つぶしといいながらも、何気に読んで頂けてる話を耳にしますと、うれしくなるものです。
ある方には話しをしましたけれども、今のところノンフィクションでのお話となっておりますゆえ、もしかしたら「あ。なんか知ってる」とか感づく方もいらっしゃるかもしれませんが、どうぞご内密にお願い致します。
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