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久しぶりの仲間との飲み会はとても楽しいものでした。 「ただいま~」 しーーん 誰もいないのかな?
「なんだ。いるんじゃん。」 しーーーん は?しかと?
「なんか怒ってんの?」 「いいね。外出歩けて。」 「ちゃんとお前に聞いたじゃん。」 「友達と遊ぶの久々なんだから楽しんできなっていってたじゃん。」 「子供のためじゃないの?!」 「こっちが子供のために仕事してんのに、何も考えずに遊びにいけていいねってこと!」 なんなんだ。こいつは・・・ 大学の授業があったため、着替えてすぐに家をでました。
「今日からバイトでお世話になります♪」 パチンコ屋が大々的に改装を行っていまして、それにあわせてバイトを3人ほど追加したのです。 まみちゃんは前もパチンコ屋でバイトをしていたということ、ギャルあがりということもあり、かなり活発な子でした。 まみちゃんはいつもラストまでやっていて、カウンター業務の女の子が今月中にバイトをやめるということもあり、毎日遅くまで〆作業を教わっておりました。 彼女は俺の3個下でまだ18歳ということもあり、いつも誰かが送っていくことになっていたのです。 まみちゃんの家と俺の家は反対方向だったのですが、 「遅くなってごめんね」 「ん。大丈夫。腹へった?」 「飯でも食いにいくか。」 俺と彼女はどちらが求めるわけでもなく、二人で過ごす時間が徐々に増えていったのです。 PR |
祭りのあとは、かなり寂しさが残るもので。
男同士の話で友情を語るタイミングなど、そうそうないものですから、さっきの飲み会でのゆうやとのちょっとした会話が、とても心に残っていました。 ゆうやはあまり自分のことを話すような男ではありませんでした。 お互いに恋愛相談なんてことはしたことがなく、それでいてなんとなく、お互いの気持ちが分かっているという、なんとも不思議な関係だったのです。 「ああ。違った。偉いだ。」 「そりゃそうだ。」 「なにが偉いって?」 「ん?それって偉くないだろ?」 「本当か・・・?」 「できたって聞いたときな。正直うれしかった。」 「でもな。お前は嫁さんの実家こっちだろ?」 「俺ら向こうじゃん?生むってなったらさ、もどんないといけない。」 「それにな。まだまだ経済力もねぇしな。実家帰ったとしても、親父の跡ついで漁師なるくらいだ。」 「だからな。同じ大学生だけど、お前は生ませてあげれて、俺はできなかった。」 「だからお前の覚悟とか、気持ちとか他のやつよりはわかるんだ・・。」 「俺も1回生ませたいって思って、覚悟決めようとしたからな・・。」 「うん。お前の言いたいことわかった。」 「でもな。今の話し聞いて、お前のほうが偉いと思う。」 「俺はな。簡単にいったら"かわいそう"って気持ちだけなんだ。」 「今この子が生まれなかったら、同じ子は生まれてこないんだって気持ちだけだった。」 「経済力だの、今後のことだの、一番考えなきゃいけないこと全然考えてなかった。」 「たしかに嫁の実家こっちだからな。それに甘えてるんだと思う。」 「でも俺はそれを他から"こいつ甘えてるな"って思われないようにがんばればいいって思ってる。」 「おろすって決断のほうがよっぽど辛い決断だと思うぞ?」 「それを彼女に伝えるのなんかもっとだ。」 「俺な。お前のほうが俺より何倍もすごいと思うぞ?」 「ありがとう・・・。」 「煙草・・吸うか?」 「そういや、この煙草も、俺がゆうやの真似したんだよな。」 「"この喉にクッってくるのがいいんだよ"とかわけわかんねぇこといってやがったしな。」 「最初は重くって全然すえなかったけど、今じゃこれじゃねぇとな。」 「やっぱ、煙草は重くってなんぼだろ?」 「ははは・・。当たり前だ。」
「この前な。ここに墓、つくってやってたんだ。」 川原の砂利のあるところの真ん中よりも、ちょっと土手よりに大きな岩が二つありまして、それの間にちょっとした石がおかれてありました。 「本当はな。この世に生ませてあげたかった・・・。」 「でも、それができなかったから・・。」 「少しでも太陽の日あびれて、少しでも空気のきれいなところで、少しでも自然に近いところで・・。」 「あの子に感じさせてやりたくって・・・。」 「んでな。1日1回はここで煙草吸うようにしてんだ・・・。」 「俺がお前の父ちゃんの匂いなんだぞってさ・・・・。」 「匂いなんか届くわけねぇのにな・・・・。」
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『ギャランドゥのおばけ~~~!!』
普通皆様が想像するギャランドゥというものは、せめて股間の上辺りからちょっとへそに向かって伸びているぐらいのイメージでしょう。 ①太さ ②長さ
「あ。これ。」 「そうだよ。なんか年々太くなっていっててさ。」 「最初は西城ヒデキみたいなくらいだったんだけど。」 「今じゃ、郷ヒロミくらいになっちゃった。」
「きっみを~ほしがる~~ よくぼ~のサイン~~♪」 「よこしまなきもちが~ ダンシィインザサ~ン♪」 「このむねであばれて~ とっまらない~~ やばんなたいよ~~~♪」 「アーチーチーアチー♪燃えてるんだろうか~~」 「アーチーチーアチー♪感じたんだろうか~~」 「アップサイド♪インサイドアウト きみをなかせても~~♪」 「アーチーチーアチー♪それはたいよ~が~~ させたとこだよ~ なつのたいよ~が~~~♪」 「ジャァピァン!」
「びっくりした~。」 このしょーたの一言で彼のあだ名は |
氷合戦の片付けが終わり、ふと時間を見てみると、すでに11時を回っておりました。 トゥルルルルル 「あ。俺だけどさ。」 プツ ん?切られた? トゥルルルルル 「あ。俺だけ」 プツ さっきより切るの早くないです? トゥルルルルル 「あ。俺」 プツ ・・・・・。 なぜだか涙が流れてきました。
「ったく・・しょうがねーな。」 「そうだな・・・。みんなありがとうな。」 しかし、累々と転がる死体のような仲間達のなかに一人だけ異質なやつがいたのです。 「ゆうや!」 「ちょ・・。あれ・・・・」 それはこの世のものとは思えないほど、黒々としていて。 そこに、しょーたが目を覚ましました。 「ん・・・。ねちまってたか。」 「しょーた!ちょ!これ・・。」 「ああ!?」 「なんだ・・・?あれ・・・・。」 「ん・・・。んー・・。」 びくっ やばい・・。 恐る恐る彼に近づく俺ら3人。 「あれってさ・・・。」 「んー・・・。おはよー。」 「お・・・おはよ。」 「い、いやさ。」 「う、うわ~!」 「へ?俺なんかしたの?」 「なになに?」 『うわ~~~~!!!』 『ギャランドゥのおばけ~~~~~!!!!』 |
GWということで、長らくアップしてませんでした。 その日がちょうどバイトの給料日ということもあり、コンビニのATMへ急いでいました。 今月もがんばったしな。 意気揚々とATMへ駆け込む俺です。 「こんだけはいってたよ。」 「がんばったね。はい。お小遣い。」 「はぁ・・・。」 「なに?不満でもあるの?」 「ごはんだって家にあるし。」 「お酒だって家にあるし。」 「それ以外になにが不満?」 世の中のお父さん方。本当に大変なんだなぁと感じるタイミングでもありました。 お小遣いをもらった日の俺の日課は毎月決まっておりました。 はい。増やしにいきます。 今考えたら何してたんだろうと思うのですが、そのときは本当に運があったせいか、手持ちがなくなりそうなときにパチンコ屋にいけば、それば10万以上に確実になっていたのです。 その日もなけなしの1万円を握りしめて、当時人気台であった"サラ金"へ。 ウハウハでゆうやに電話です。 6時ちょっと前にゆうや家に到着。 「今日どこでやるん?」 向かった先は大学野球部御用達の焼肉屋でした。 「おひさしぶりで~~す・・。」 「よかったな!おめでとう!!」 「ありがとうな!」 「まぁすわれよ」 「ったく。しょうがねーな。主賓より先につぶれるなよ。」 「俺な。本当にうれしかった。」 「こうやって酒飲むのも久しぶりだな。」 「まぁ俺らはいつでもお前の味方だからさ。好きにやれよ。」 「例え、今がだめになったとしても、そんときはそんときだし。」 「だからってお前を見捨てたり、突き放したりしない。」 「悪いことは悪いでしっかりいうけどさ。前みたいにな。」 「うん。そう信じてる。俺の親友だからな。」 ザバー。 え?!つめて! 「あはははは!なにしてんだよ~~!!」 「つめてっ!このやろー!!」 「あ~ぁ。これ親方にどやされるぞ~。」 「え!?いて!!」 彼の立っていた暖簾の後ろから包丁を持った親方が登場。 ん・・・? 「てめ!友達がもめてんのになに煙草すってんだ!!」 「さっさととめねぇか!!」 「・・・すいません。親方・・・。いてぇ・・」 何も言われることなく、床掃除を始める俺らなのでした。 |
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