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【2019/09/23 14:55 】 |
~誕生~ その⑧

さすがのOS3?ヒデミンジャー?も決勝戦ともなると緊張するようで。

「勝てるかな~・・」
「あそこ強そうだな・・」
「あっちなんかみんな若い・・・」
こんな調子です。さっきまでの気合はどこへやら。

それもそのはず。いくら気合が入っていたからといっても、皆さん4,50代。
体力的にも限界が近づいてきている様子。

「2人でなんとかするしかないわね・・・」
小声で俺に話しかけるひでみちゃん。

本心はさておいて、
「気合足りなくない?」
『う~~~ん・・・』
意気消沈気味のヒデミンジャー。

「『ちゅ~』は・・・」

『がんばりますっっ!!!』
ばかです。本当に男って・・・。

まさに”目の前ににんじんをつりさげられた馬”状態。
目先の利益に気をとられてすぎです。


”ドリブルリレーの決勝戦を行います。
 参加されるチームはグラウンド中央にお集まりください。”

いよいよ決勝戦がはじまります。
決勝戦に駒を進めるだけあって、やはり手強そうです。

Aチームはガタイがよく、平均年齢も34,5歳。スピードはなさそうですが前に入られたらうるさそう。

Bチームは100m走で優勝した選手がはいっています。なにがなくとも早い早い。

Cチームは俺たちです。平均年齢は俺のせいでそこまで高くないのですが、体力に難あり。

Dチームは優勝候補No.1。平均年齢28歳と若さ爆発。
(実際のチームは色で分けられていたのですが、ヒデミンジャーで色をつかっているのでわけがわからなくなるため、A~Dで仮表現しております。)

決して賭け事をしていたわけではありませんが、倍率は
A:4.0 B:3.5 C:6.0 D:1.5 くらいです。
重ねていいますが、一切賭け事はしていませんから。
例え話ですよ?例え話。

「6.0か・・・まぁまぁね」
「ひでみちゃん。それってどれくらい?」
俺とひでみちゃんの間でリレーとは関係のない会話が進みます。

「う~~ん・・まぁ1週間分くらいじゃない?」
「まじで?!そんなに!?」
「うんうん♪」
「おぉぉぉおお!」

『?』

俺のこの燃えようにヒデミンジャーはきょとん。

「あ・・みなさん!あと1回で優勝ですよっ!」
『うん・・・』

「ちゅ~はいいんですか?」
『がんばるっ!!!』
本当ばか。

 

”只今からドリブルリレー決勝戦を行います。”
スタートの時間がやってきました。

”位置について。よ~~~~い”
ばんっ
スタート銃の音と同時に4人は一斉にスタート。

一番にカーブに飛び込んだのは、我らがひでみちゃん。
しかし、今までの試合とは違って、後続をはなすことができません。
それでもさすがはひでみちゃん。しっかり1位をキープしたまま2番手へつなぎます。

レッドにボールが渡ったときでした。
レッドの向こう側でこっちを見ている一人の女性に気づきました。
ん?誰だろう?見たことあるような・・・

離れているため、はっきりわからなかったのです。

その間にレッドはDチームに抜かれて2位に後退。
それ以上順位を落とすことなく、俺の目の前で3番手のホワイトにボールがわたります。
やっぱ早いな・・・

と、同時にひでみちゃんが戻ってきました。
「やっぱりはやいね~」
「うんうん。ちょっときびしいかな~」
「はい。これ。」
ひでみちゃんは俺に何かを渡しました。
ん?髪とめ??

「なにこれ?」
「うんと。みぃみが渡せって。」
はい?

「走ってるとき髪が邪魔そうだからって。」

さっきレッドの後ろに見えていた女性はみぃみちゃんだったのでした。

彼女の優しさが心にしみていたころ、レースといえば。
なんとか3位には後退しないでうまいこと走っているホワイトですが、1位とは距離が離れてきています。
今のところの順位としては、D>>>俺ら・B>Aといった感じ。
さらに状況はまずくなっています。

ホワイトからブルーにボールが渡ったときでした。

ピピピーーーー

まさか・・・

「青パス範囲っ!!」

よかった・・・うちじゃない・・・

しかしこれでBチーム失格です。
気持ちはわからないことはないです。決勝戦といえど1位と距離ができすぎ。
2位と1位でグラウンド1/4くらいあいています。
こちらの走者もブルー。一瞬あせりましたが、失格でないだけ安心かと思ったとき。

わぁぁぁー!!!

歓声が上がります。悲鳴交じりの。
なんと先頭がこけていました。これはまさに奇跡!

いけブルー!ぬかせブルー!!
チャンスと思ったのはブルーも一緒で、

「うおぉぉぉぉぉおおおお!」
気合満々爆進中です。

これならいける!
確信にも似た自信が俺の中にみなぎってきました。
しかし、本当の悪夢はこのあとだったのです。

『ぱぱ~!!!』

ちっちゃな男の子がレースに乱入してきたのです。
しかもブルーの走っている目の前。

「あぶないっ!!!」

悲鳴があります。
間一髪。なんとか交わしたブルー。
しかし、そのときに足をひねったらしくまともに走ることができていません。

先頭を走っていたランナーのお子さんらしく、パパが元気に走っている姿が確認すると同時に、自分のテントに向かってかけていっていました。

よかった・・・怪我なくて。

ほっと安堵したのもつかの間、今度はAチームに抜かれてしまいました。
しょうがない事態とはいえ、落胆を隠せない俺ら。

でも、まだ負けが決まったわけじゃない。

みぃみちゃんが渡してくれた髪とめで前髪をちょんまげにして、気合を入れなおします。

「俺がなんとかするから」
ひでみちゃんにだけ伝えます。

「ごめんな。本当にごめんな。」
足を引きずりながらブルーは謝ります。

「おつかれっす!あとは俺がなんとかしますっ!!」
ボールを受け取って即効ダッシュ。

そのとき1位とはグラウンド半周近くも離れていたのでした。



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【2009/03/27 16:11 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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