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さすがのOS3?ヒデミンジャー?も決勝戦ともなると緊張するようで。 「勝てるかな~・・」 それもそのはず。いくら気合が入っていたからといっても、皆さん4,50代。 「2人でなんとかするしかないわね・・・」 本心はさておいて、 「『ちゅ~』は・・・」 『がんばりますっっ!!!』 まさに”目の前ににんじんをつりさげられた馬”状態。
いよいよ決勝戦がはじまります。 Aチームはガタイがよく、平均年齢も34,5歳。スピードはなさそうですが前に入られたらうるさそう。 Bチームは100m走で優勝した選手がはいっています。なにがなくとも早い早い。 Cチームは俺たちです。平均年齢は俺のせいでそこまで高くないのですが、体力に難あり。 Dチームは優勝候補No.1。平均年齢28歳と若さ爆発。 決して賭け事をしていたわけではありませんが、倍率は 「6.0か・・・まぁまぁね」 「う~~ん・・まぁ1週間分くらいじゃない?」 『?』 俺のこの燃えようにヒデミンジャーはきょとん。 「あ・・みなさん!あと1回で優勝ですよっ!」 「ちゅ~はいいんですか?」
”只今からドリブルリレー決勝戦を行います。” ”位置について。よ~~~~い” 一番にカーブに飛び込んだのは、我らがひでみちゃん。 レッドにボールが渡ったときでした。 離れているため、はっきりわからなかったのです。 その間にレッドはDチームに抜かれて2位に後退。 と、同時にひでみちゃんが戻ってきました。 「なにこれ?」 「走ってるとき髪が邪魔そうだからって。」 さっきレッドの後ろに見えていた女性はみぃみちゃんだったのでした。 彼女の優しさが心にしみていたころ、レースといえば。 ホワイトからブルーにボールが渡ったときでした。 ピピピーーーー まさか・・・ 「青パス範囲っ!!」 よかった・・・うちじゃない・・・ しかしこれでBチーム失格です。 わぁぁぁー!!! 歓声が上がります。悲鳴交じりの。 いけブルー!ぬかせブルー!! 「うおぉぉぉぉぉおおおお!」 これならいける! 『ぱぱ~!!!』 ちっちゃな男の子がレースに乱入してきたのです。 「あぶないっ!!!」 悲鳴があります。 先頭を走っていたランナーのお子さんらしく、パパが元気に走っている姿が確認すると同時に、自分のテントに向かってかけていっていました。 よかった・・・怪我なくて。 ほっと安堵したのもつかの間、今度はAチームに抜かれてしまいました。 でも、まだ負けが決まったわけじゃない。 みぃみちゃんが渡してくれた髪とめで前髪をちょんまげにして、気合を入れなおします。 「俺がなんとかするから」 「ごめんな。本当にごめんな。」 「おつかれっす!あとは俺がなんとかしますっ!!」 そのとき1位とはグラウンド半周近くも離れていたのでした。 PR |
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