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【2024/03/29 06:26 】 |
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第3話

早速名前の候補をいくつか挙げて、お寺へ向かっております。

「やっぱこれがいいよね~♪」
そう思うならそれにすればいいのに・・・。

「あ♪でもこっちのほうがこの子に合うかも~」
さいですか・・・

「ううん♪やっぱりこっち♪」
・・もうなんでもいいよ

「ねぇ?聞いてる?!」
いやいや。こっち運転中だしね。
どう思う?なんて一言も聞かれてないし。

「これだから優柔不断っていわれるのよ!!」
思わぬところでとばっちりです。

「あなたがさっさと決めてくれたら!」
いや。俺はこれがいいっていったよ?
それ嫌だっつったのは、どこのどなたでしょう・・。

「本当にいい加減にしてよね?!」
こっちの台詞です。


そんなこんなでお寺到着。

中から出てきた住職さんに名前を決めるために来た旨を伝えると、本堂ではないある一室に通されました。

そこで俺たちが書いてきた名前を住職さんが仏壇に供えてお祈りをしています。
俺たちも同じくお祈りをしました。

そのあとで、もって来た名前に一通り目を通して、一つずつなにか念仏らしきものを唱えております。
その後、名前の書かれた紙を奥の部屋へと持ち込み、裏でなにやら作業を行っています。
戻ってきたときには、10個くらい上げていた名前の中からすでに3つまで絞られた状態で、住職さんが半紙に選ばれた名前を書いておりました。

一通りの流れが終わり、住職さんが俺たちに話しします。

「この度はおめでとうございます。」
『ありがとうございます』
うん。礼儀は大事よね。

「僭越ながら、この3つが今後のお子様のご発展には適しておるかと。」
なるほど。3つから決めろってことね。

「まず1つ目は~・・・」

と、名前の漢字の形、意味、成り立ちと3つ全ての説明をするものですから、小1時間がゆうに過ぎました。

「最後では御座いますが・・」
ふぅ・・ようやく終わるか・・。

「お子様のお名前は、旦那様。あなたが決めることなかれ。」
ん?

「お母様がお腹を痛めて生んだ子です。あなたが何をいえましょう。」
わかってますよ?そんなこと。

「お母様のお好きなお名前にして差し上げてくださいましね?」
いや。最初からそのつもりなんですけど・・?

と、こんなことを言われている横で妻の睨むこと睨むこと。

そうだそうだ といわんばかりに目が語っております。

いや・・・
だからさ・・・最初からいったじゃん・・
お前が決めろってさ・・

住職さんはお寺から俺たちがでるまで
「良いですね?お母様のご意向に・・」
「わかってます!」
本当にくどいったらありゃしない。


家にかえる道の中。
「よかった。見てもらって♪」

「やっぱりプロは違うわね。」
住職をプロって言うのか・・・?

「住職さんはああいってたけどさ。」

「やっぱり二人の子供なんだから一緒に決めよ?」
うわ・・。
かなりうれしい発言です。

「んじゃぁ俺はこの中なら・・・」
「今私が考えてるから口出ししないで!!!」
もう勝手にして。
 


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【2009/04/22 10:59 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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