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【2024/03/29 18:25 】 |
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第9話

氷合戦の片付けが終わり、ふと時間を見てみると、すでに11時を回っておりました。
出てくるときに
「酒飲むなら帰ってこなくていからね。」
と妻に言われていたので、今日は帰るつもりはありませんでしたが、さすがに連絡しないのはまずいだろうと思い、連絡をしようと。

トゥルルルルル
トゥルルルルル
ガチャ

「あ。俺だけどさ。」

プツ
ツーツーツー

ん?切られた?
寝ぼけてんのかな?

トゥルルルルル
トゥルルルルル
ガチャ

「あ。俺だけ」

プツ
ツーツーツー

さっきより切るの早くないです?

トゥルルルルル
トゥルルルルル
ガチャ

「あ。俺」

プツ
ツーツーツー

・・・・・。
わかったよ・・・。

なぜだか涙が流れてきました。


焼肉屋に戻ると俺とゆうや以外はほとんどつぶれており、そこらで寝る始末。

「ったく・・しょうがねーな。」
「俺だけじゃなかったってことだな。」
この光景は全員が祝福してくれていたからこそだと感じました。

「そうだな・・・。みんなありがとうな。」
幸せそうに酔いつぶれる仲間を見ていて、人の温かみ、優しさ、繋がり。
いろんなことに感謝する瞬間でした。

しかし、累々と転がる死体のような仲間達のなかに一人だけ異質なやつがいたのです。

「ゆうや!」
「ん?どうした?」

「ちょ・・。あれ・・・・」
「え?は?なに・・?」

それはこの世のものとは思えないほど、黒々としていて。
うっそうと茂っている様はまさにジャングルのごとく。
しかし、その下から上へと上る様は、まさに竜のごとく。
俺とゆうやの動きを一瞬にして止めるのには、余りある光景なのでした。

そこに、しょーたが目を覚ましました。

「ん・・・。ねちまってたか。」

「しょーた!ちょ!これ・・。」
「んあ?なんだ?」
俺とゆうやの横に来るしょーた。

「ああ!?」
しょーたも動きを止めました。

「なんだ・・・?あれ・・・・。」
と、そのとき

「ん・・・。んー・・。」

びくっ
身構える俺ら。

やばい・・。
彼が目をさましてしまったら・・・。

恐る恐る彼に近づく俺ら3人。
近くでまじまじと確認すると、さらにそのすごさが分かります。

「あれってさ・・・。」
「ああ。あれしかねーよな・・?」
「あれだろうけど・・。あんなになるのか・・?」
「だって実際にさ・・。」
「・・・そうだよな。」
なんとか酔った頭を正常に戻そうとする俺らですが、あまりにもすごすぎる光景に、どうしても頭がついていくことを拒んでおりました。

「んー・・・。おはよー。」
ついに怪物が目を覚ましたのです。

「お・・・おはよ。」
「ん?どうしたの3人とも。」

「い、いやさ。」
「う、うん。別に・・・。な?」
「そ、そうそう。な、なんでもな、ないよ。」
「んん?なんかおかしくない?」
一歩、また一歩とこちらに歩を進める怪物。

「う、うわ~!」
「こ、こっちくるな!!」
「ごめんなさい!ごめんなさい!!」
意味も分からず、怖がられたり、謝られたり。

「へ?俺なんかしたの?」
「ううん!なにもしてないから!」
「そうそう!なにもしてないから、こっちくるな!」
「ナンマンダブツ。ナンマンダブツ・・・。」

「なになに?」

『うわ~~~~!!!』

『ギャランドゥのおばけ~~~~~!!!!』
「ええ!?」



→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第10話へ 
 

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【2009/05/06 12:47 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(1) | トラックバック()
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有り難いご意見
無題
ちゅぼ!
最近見ねえけども?
もしかして内緒キャラ育ててるのけ?
【2009/05/07 19:01】| | 光戦王 #8d30bc6630 [ 編集 ]


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