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【2025/07/08 05:37 】 |
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第5話

駐車場について、早30分。
まだ俺の横でうなっている妻。

「もうさ。いい加減にしろよ。」
「え・・・。」
初めて強めに言われたことが驚いたようです。

「子供の名前ってさ。確かに重要かもしんない。」

「んでも、言い方悪いかもしれないけどさ。それってそこまで考えること?」
「だって・・・。」

「自分達で決めた名前だったら、そこまで真剣に考えた名前だったら、どれでもいいんじゃないの?」

「俺らの子供だって、ここまで悩んでくれた名前、嫌いになるわけないじゃん。」
「・・・そうかな?」

「これから大きくなっていってさ。いつか"なんでこの名前にしたの?"とか聞かれたときに、ちゃんと説明できるじゃん。」

「自信もって、胸はって、子供に説明できるだろ?」
「・・・うん。」

「だったら、名前なんて後からついてくるようなもんだよ。」

「この子の人生にそこまで名前って関係ないって。」

「字画くらいで運命かわるんだったら、俺らがその運命、また変えてやりゃいいじゃん。」
「・・・・うん。わかった。」

二人で市役所の中にはいり、出生届を提出する課のところに。

「これお願いします。」
「はい。」

「あ。おめでとうございます♪」
「ありがとうございます。」

「ええっと。あい・・き・・君ですか?」
「はい。」

「愛情に基づいて生まれてきた子ですから。」


命名:愛基

こうして俺らに本当の意味での新しい家族ができたのです。

 

→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第6話へ 

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【2009/04/24 10:19 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
突然SSコーナー
こんなんあったんでUPしておきます。





さて、これは誰でしょう?

※特に意味はないです
【2009/04/23 14:26 】 | メイプルストーリー | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第4話

今日で生まれて2週間目の朝。
今日までに届出をしないと大変なことになります。

未だに結論を出し切れていない妻。
「う~~~~ん・・・・」
朝っぱらからうなりっぱなしです。

「おはよ~」
「・・・・」
はい。完全なシカト。

「おはよう!」
「ああ。なんだ。」
"ああ。なんだ"だ?

「今考えてるとこだから。邪魔しないで。」
普通に腹が立ちますね。
挨拶もなしに、邪魔するなとは。
最初から邪魔なんてしてません。ただ挨拶をしただけです。

なのに。
「あ~~~!話かけてきたから~~!!!」

わかったよ。もう話かけねーよ。
もうしるか。

朝飯なんてあるわけもなく、自分で作ります。
こうゆうんだから俺の料理の腕前が上がっていってしまうのです。
そしてそれはお義母さんのせいでもあり。

 


←←←←


「腹へった。」
何か食べ物がないかと、冷蔵庫をゴソゴソしていると、いいもの発見。

「お。まぐろの冷凍だ。」
一応賞味期限を見てみると。

「げ。1ヶ月前に切れてるじゃん・・・。」

「も、もしかして他にもあるんじゃ・・・。」
もうでてくるわでてくるわ。

冷凍食品だからって冷凍室につっこんだまんまで、賞味期限が切れてしまったものたち。

こいつら、どうすんだろ・・・。

そんなときは大体俺の腹の中にいくことが決まっていたので、ちゃっちゃか火を通した料理に変換。
それを見て

「やっぱり料理うまいね~♪」
お義母さん。

いやね。やりたくてやってるわけでないのですよ。
俺はね。まぐろが食いたかったの。
んでもね。奥から2ヶ月前の秋刀魚でてきたのよ?
だからしょうがなく、3枚に下ろして、大葉と梅と一緒にあげてるの。
わかります?この切なさ?

なんてなことを心で思いながらも、
「いや~。」
などと愛想笑いをしつつ。


→→→→


あれからあまり冷蔵庫の整理してないけど平気かな・・・。

恐る恐る冷蔵室を見てみると。

うわ~・・また溜まってるよ・・・。

残飯処理班活動開始です。

妻もいい気なもので
「なになに?おいしいものでもつくってくれるの?♪」
おめぇのつくるわけねーだろ!
今の今まで邪魔するなとかいってたのはどこのどいつだ!

「それより名前は?決まったの?」
努めて優しく話しをふりました。

「そんな簡単に決まったら、苦労しないわよ!!!」
だからさ。
俺なんかしました?

市役所の開いてる時間の関係もあり、ほどなくして市役所に向かうことに。
妻は最後の最後まで悩んでいました。
その姿は本当に子供を愛している母親の姿でもあり、自分がそこまで真剣になれないことが、少し恥ずかしくなるほどでした。

「う~~~ん。」

「う~~~~~~ん。」
市役所の駐車場にて、未だ検討中の妻。

「もうこれに決めた!」
お?決まった?

「んぢゃ出しにいこうか。」
「なんでそうあっさり決められるの?!」
いや・・・
決まったっていったじゃん・・・

 

→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第5話へ 

【2009/04/23 10:21 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
クエストスペシャリスト
地道に目指してます。



4/9 現在消化数:126
4/14現在消化数:178
4/22現在消化数:246



※随時消化数追加していきます。
【2009/04/22 20:22 】 | クエスト | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第3話

早速名前の候補をいくつか挙げて、お寺へ向かっております。

「やっぱこれがいいよね~♪」
そう思うならそれにすればいいのに・・・。

「あ♪でもこっちのほうがこの子に合うかも~」
さいですか・・・

「ううん♪やっぱりこっち♪」
・・もうなんでもいいよ

「ねぇ?聞いてる?!」
いやいや。こっち運転中だしね。
どう思う?なんて一言も聞かれてないし。

「これだから優柔不断っていわれるのよ!!」
思わぬところでとばっちりです。

「あなたがさっさと決めてくれたら!」
いや。俺はこれがいいっていったよ?
それ嫌だっつったのは、どこのどなたでしょう・・。

「本当にいい加減にしてよね?!」
こっちの台詞です。


そんなこんなでお寺到着。

中から出てきた住職さんに名前を決めるために来た旨を伝えると、本堂ではないある一室に通されました。

そこで俺たちが書いてきた名前を住職さんが仏壇に供えてお祈りをしています。
俺たちも同じくお祈りをしました。

そのあとで、もって来た名前に一通り目を通して、一つずつなにか念仏らしきものを唱えております。
その後、名前の書かれた紙を奥の部屋へと持ち込み、裏でなにやら作業を行っています。
戻ってきたときには、10個くらい上げていた名前の中からすでに3つまで絞られた状態で、住職さんが半紙に選ばれた名前を書いておりました。

一通りの流れが終わり、住職さんが俺たちに話しします。

「この度はおめでとうございます。」
『ありがとうございます』
うん。礼儀は大事よね。

「僭越ながら、この3つが今後のお子様のご発展には適しておるかと。」
なるほど。3つから決めろってことね。

「まず1つ目は~・・・」

と、名前の漢字の形、意味、成り立ちと3つ全ての説明をするものですから、小1時間がゆうに過ぎました。

「最後では御座いますが・・」
ふぅ・・ようやく終わるか・・。

「お子様のお名前は、旦那様。あなたが決めることなかれ。」
ん?

「お母様がお腹を痛めて生んだ子です。あなたが何をいえましょう。」
わかってますよ?そんなこと。

「お母様のお好きなお名前にして差し上げてくださいましね?」
いや。最初からそのつもりなんですけど・・?

と、こんなことを言われている横で妻の睨むこと睨むこと。

そうだそうだ といわんばかりに目が語っております。

いや・・・
だからさ・・・最初からいったじゃん・・
お前が決めろってさ・・

住職さんはお寺から俺たちがでるまで
「良いですね?お母様のご意向に・・」
「わかってます!」
本当にくどいったらありゃしない。


家にかえる道の中。
「よかった。見てもらって♪」

「やっぱりプロは違うわね。」
住職をプロって言うのか・・・?

「住職さんはああいってたけどさ。」

「やっぱり二人の子供なんだから一緒に決めよ?」
うわ・・。
かなりうれしい発言です。

「んじゃぁ俺はこの中なら・・・」
「今私が考えてるから口出ししないで!!!」
もう勝手にして。
 


→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第4話へ 

【2009/04/22 10:59 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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