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【2017/11/24 01:49 】 |
~誕生~ その18話

そんな出来事から2ヶ月ほど経ちました。

「明日から産婦人科だから」
そうです。もうすぐ生まれそうなのです。
いつ出産してもおかしくない状況になってきていたので、明日から出産に備えて、妻は産婦人科に入院することになっていたのです。

「うん。わかってるよ。」
「ひとりで平気・・?」
自分がいなくなると俺が妻の家族と過ごすことになりますから、それを気にかけてくれたらしく。
もしくはそれだけじゃないのかもしれませんが。

「大丈夫。今は俺のことはいいから、自分のこと考えろよ。」
「うん。ありがとう。」

その日、俺がバイトに行っている間、妻は産婦人科に入院したのです。


一人になって考えていました。
結婚とはなんなのか。出産とはなんなのか。子供とはなんなのか。
もうすぐ生まれるという状況に置かれながら、今更にそんなことを思い返し、自分はなにができるのだろう。
今すべきことはなんであるのだろう。

俺は何をしてあげたらいいんだろう。
俺は今なにをしているんだろう。
両端の心が後に自分だけではなく全てを巻き込み、壊してしまうことになるとは、まだこのときには知るすべもなく。

あのとき、もっと真剣に考えていられれば。

なぜ、もっと自分を追い込まなかった?
なぜ、逃げるようなことをした?
なぜ、今ここにいる?

あの日からすでに5年以上経った現在でも、しばしば考え込むことがあります。
しかし、その当時の俺にはそれが限界だったのだと思います。

時間の経過と共に、俺も少なからず"大人"というものになり、周りが見えて、理解できるようになってきたからこその、"今"。
『過去があったからこそ今がある。過去の一つでも違っていれば、今ここでこうしていられなかったかもしれない。』
それを思い返し、また思い出し、これからに繋げる、繋がるいい経験として心にしまっていこうと思っております。

 

っと、話がずれにずれて何の話をしていたのか・・。
そうです。出産のための入院です。

次の日、着替えなどを頼まれていたことから、病室に顔を出しにいってみました。

「具合どうだ?」
「来てくれたんだ♪」
だってあんたが頼んだんじゃん。

「病院のご飯おいしくない。」
「しょうがないだろ。んでも栄養とか考えられてるんじゃねぇの?」
あまり入院食でうまいって聞いたことはありませんしね。

俺も高校の時、膝の怪我で入院したときにでた食事はお世辞にも上手いものではなかった記憶があります。
この高校のときの入院の話についても時間があれば掲載してみようかと思いますので。

「あなたの作った料理が食べたい♪」
「そか」
妻なりの俺への甘えだったのです。
初産で、不安だらけだったにも関わらず、俺のことを気にかけてくれていたのでした。

そうゆう相手の気持ちに気づけるようになったのも、これから何年も経ってからのことです。
本当にこのときの俺は、馬鹿で、阿呆で、自分のことしか考えてなかったガキでした。

数日が経ち、1日置きくらいに病院に顔を出していたとき、

「明日生まれるかもね。」
お義母さん。

「明日って学校なんだっけ?」
「確かそうですけど。でも1日くらいいかなくても平気です。」
1日とかじゃなくて、普段でもあまりいってないし・・・。

「だめ。ちゃんといきなさい。」
「だって生まれるって・・・。」

「生まれそうになったら、ちゃんと連絡するから、学校いってなさい。」
「・・・・・」

「病院にいても、気が気じゃないだけですることないんだから。」
「はい・・」
病院にきても、妻の気持ちを分かってあげられなくて、自分に苛立ちさえ感じていた俺のことを、お義母さんは理解してくれていたのです。

「煙草吸いにいくか。」
今度はお義父さん。

喫煙所にて、
「こうゆうとき男は何していいかわかんねぇもんだからな。」
「そうですね・・・。」
男同士の会話です。

「まぁ。あせってもしょうがないから、お義母さんにまかせとけ。」
「はい・・。」

その日は連絡がありませんでした。

そしてその次の日も。

またその次の日も。

煮え切らない気持ちのまま、数日がたったある日。
平日であったのですが、受講する授業がなかったため、家でダラダラしていたときのこと。

せかい~にひとつだけ~のは~な~~♪

珍しく俺の携帯がなっております。
しかもこの着信音は身内。
誰だろうと思い、携帯を開くと発信者はお義母さん。

「はい。俺ですけど?」
『あ!はやく!!病院!!!』
慌てていて、話がよくわかりません。

「え?なんです?」
『病院きなさい!生まれるよ!!!』

「えぇ?!」
突然の徴収命令でした。

 
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【2009/04/13 14:57 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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