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とるものもとりあえず、車に乗り込みます。 "もうすぐ生まれる?" まだまだ子供の俺が子供を授かるということに、今更考えばおいついておらず、意味不明な自問自答を繰り返しながら病院に向かいました。 数分後、病院についた俺は、嫁のいた病室に駆け込みました。 どこだ!?どこいけばいい!? 「こっち!!!」 ※子供が生まれるときははじめ陣痛室と言うところで、出産のための準備をします。 陣痛室にはいると、嫁が悲痛の叫びと共に、ものすごい顔で痛みに耐えています。 「大丈夫か!?」 男友達が思いっきり握ったとしても出ないんじゃないか?と思われるぐらいの力の強さです。 陣痛が収まると、痛みも嘘のように消えるため、それこそ普通に話ができます。 「はぁはぁ・・。きて・・くれた・・・んだね・・。・・・ありが・・とう。・・・はぁはぁ」 「大丈夫か?そばにいるからな!?」 「うんうん。ちゃんと握ってるから!」 そこに助産婦さん。 「あの!立会いしてもいいですか!?」 「なんで・・・?」 「旦那さん。」 「はい?」 「今からね、新しい命が生まれてこようとしているの。」 「昔はね。出産でお母さんが命を落とすこともあったのよ?」 「それだけ大変なことを今からするの。」 「あなたの気持ちはわかるわ。」 「だけどお産は変われないでしょ?」 「お母さんは強いから。一人でも大丈夫だから。」 妊婦と助産婦さんだけが通れる扉を使い、嫁は陣痛室から分娩室へと移動していきました。 「いってくる・・・ね・・?」 その扉が閉まりかけていきます。 「がんばれ!!!」 俺の言葉に反応して、右手を上に上げてくれた時、静かに分娩室の扉は閉まりました。 PR |
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