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【2019/10/21 09:13 】 |
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第7話

最初は弱めのゴロからやるのがノックの鉄則です。
打球に慣れてないうちから、早い球を打たれると、上級者であっても怪我をしてしまう可能性があるからです。

大体ノックというのはサードからファースト側へ一つずつずれながらやっていきます。
ゆえにこの3人の中では俺のところに来るのが1番早かったのです。

「おう!次!」
「はい!」
守備につく俺にノックの球が飛んできます。

ポロ

簡単なゴロを落としました。
「なにやってんだ!」
「すいません!」

しかし、これが作戦なのです。
俺とゆうやはあえて下手なふりをすることにしたのでした。

だってね。あまり上手いって思われたら試合にでなきゃいけないでしょ?
休日とかに試合があった日にゃそれこそ最悪です。
だから最初から試合に呼ばれないようにしようという作戦を立てたのでした。
作戦どおりゆうやも簡単なフライをわざと落とします。

しかし、ノックが続くにつれて、段々いい速さの打球がくるようになります。
簡単なゴロやフライであれば、俺やゆうやもあえて失敗できるものの、普通にちょっといい打球とかが来てしまうと体が反応してしまうのです。

カキーン(結構いい打球)
ザザッ
パシ
シュッ

「ん?」
一番最初に気がつき始めたのはノックをしているキャプテン。

カキーン(簡単なゴロ)
ザザザッ
ポロ
シュッ
「んー??」

カキーン(すごくいい打球)
ザザザーッ
パシ
シュッ
「おまえらー!!!!!」

あ。ばれた。

「おまえとおまえ。なんで下手なふりする?」
「あ・・。いやぁ・・俺ら上手くないっすよ・・?」

「ふざけんな!!」
「すいません・・・」

「ったく。まぁなんとなく気持ちはわかるけどな。」
え?

「んー。俺がそうだったからな」
確かにキャプテンはこの野球のなかではずば抜けて野球センスがいい人でした。
だからこそ俺とゆうやの気持ちをわかってくれたようです。

前に書いたように、後にここまでよくしてくれた先輩を俺は裏切る結果になってしまうのですが。

 

「俺ん家、すぐそこだからよってくか?」
練習が終わった時には、今日初めて会ったという気がしていないくらい仲良くなっていたのです。

「いっていいのか?」
「ああ。地元トークしよう。」

 


→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→

このときの二人の出会いは今現在でも、ゆうやと会ったときなど、酒の肴ではないですが、二人の間で話にでてきます。
それだけ当人同士にとっても、変な話し運命的な出会いだったと感じいてます。

なかなか男同士、友達同士ってこともあり、いえない部分もあるので、この場を借りて。

俺はゆうやと会えて本当によかった。
お前がいてくれたことだけで、俺が大学にはいったことに意味があると思う。
今年2人目生まれるんだってな。おめでとう。
これから俺もお前もいろいろあると思うけど、俺は一生あのときの出会いを忘れない。
「下手なふりしようぜ!」
そういってすげぇいい笑顔で俺にいたずらを持ちかけてきたときから、俺とお前の友情は確実なものになったと勝手に思ってる。
お前は俺の一番の親友だ。
これからもよろしくな。

※私情挟みまして、すいません。


 

→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第8話へ 

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【2009/04/28 12:47 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第6話

今までは目に見えて分からなかったものが、今はこうして目の前にいて、俺の手をふれて、だーだーだの、あーうーだのいっています。
ようやく父親にしてもらえた。
そう感じる瞬間がとてもうれしくて、意味もなく子供の顔を眺めている時間が増えました。
その分、大学へいくとき、バイトから帰ってきたときなど、ほとんど寝顔しか見れてないことが寂しくもありました。


→→

「おう!生まれたんだって!?」
「ああ!」
俺が大学にはいってよかったと思えた友達、ゆうやです。
大学で知り合ったのですが、地元が一緒で、高校時代の部活も一緒と、なぜ高校の時に出会っていなかったのか?と思うくらいに近い存在だったのです。

そして、彼は以前に話をした、俺をしかってくれた友達の一人でもあったのです。

「まじでよかったな!」
「ありがとうな」
本当に仲のよい友達というのは連絡を取っていなくても、関係性に全然変化がないものです。
妊娠が分かってからというもの、バイト三昧だったので、ゆうや達の誘いを一切断り続けていた俺にとっては、この何も変わらない対応が、なによりでした。

「そんでさ。今週開いてるか?」
「ん?何曜日?」

「日曜日なんだけどさ・・。家族サービスか?」
「う~ん・・。今まで出歩いてなかったから大丈夫だろ。」

「そうか。わかった。」
何をするのか、一番重要なところがわからぬまま約束を交わし、彼は実験室へと向かいました。

かなり言うのが遅れましたが、俺が通っているのは理系の大学で、それはもう頭のおよろしいとこだったのです。
なんていったって、5・6流くらいの大学でしたから・・・。

彼は応用科学で、俺は電子工学でした。
学科が違うため、授業で一緒になることは、ほとんどありませんでしたが、休み時間というと、大体溜まるところは一緒。
というか、俺が電子の人間と一緒にいることが少なかっただけなのですが。
自分を擁護するためではありませんが、一応言っておきます。
別に電子に友達がいなかったわけではないですからね?
普通にいましたよ?でも応用科学のほうに多く在籍していたというだけの話です。

大学からゆうやの家は自転車で10分くらいのところにありました。
そしてそれは大学の野球部の練習場のすぐそばにあるアパートだったのです。

 


←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←←


「へぇ。この大学にも野球部あるんだ。」
大学まで来て部活動にはいるつもりもなかった俺ですが、一応見学だけでもしておこうかと思い、練習場を見に行きました。

「ふ~~~ん。軟式なんだ。」
高校で硬式をやっていた俺にとっては、ちょっと馬鹿にした態度ではありました。
すると俺の後から来た二人組。

「おー。やってる。」
「あ!先輩!!」
なにやらこの人たちは野球部に先輩がいるらしい。

いいなぁ・・知り合いがいて・・・。
田舎からでてきたばかりでもあり、一人は寂しく感じているときだったので、特にそう感じました。

「おー!きたか!おまえら!!」
『はい!』

「新人研修会のときはありがとうございました。」
「ああ。大丈夫だ」
新人研修会とは大学で入学式の1週間後くらいにある、1泊2日の小旅行のこと。
まぁひらたくいえば"お友達作ろう旅行"です。

「ん?隣のおまえは・・?みたことねーな」
「あ・・・。自分っすか?」

「おう。そうだ」
「自分は電子なんで・・。」

「ああ。それでか。まぁよろしく頼むわ。」
ものすごく気さくな先輩でしたので、それだけで心が和みます。

「俺、ゆうやっていうんだ。よろしくな。」
「俺はしょーた。よろしくな」
「ああ。よろしく。」
二人ともいい感じの人でよかった・・。

「あ!先輩!!」
しょーたが先輩の所にいきました。

初めてあった人なので、何を話ししていいのやら・・。
ゆうやっていってたよな・・・

「出身ってどこ?」
ゆうやが話かけてくれました。

「○○だよ。」
「え!!!まじで!!!俺もなんだけど!!!」
なんたる奇跡。地元が一緒でした。

「おお!?どこ高校?」
「△△だ!」
大体、地元が一緒だと、どこの高校だったかって話しになります。

「まじかよ!そこ友達いってるし!!」
思いもよらぬ共通点。
俺とゆうやは一気に仲がよくなりました。

「ゆうやって高校でも野球やってた?」
「うん。これでもキャプテンで4番やってたんだぞ?」

「うお!すげぇじゃん!!」
「まぁな。んでさ・・。おまえ大学で真剣に野球やるつもり、ある?」

「う~~ん。あんまり・・ない。」
「だろ・・?だからさ・・・」
ここで俺とゆうやが二人で密会をします。
それを不思議そうに見つめるしょーた。

しょーたは今まで野球部に属したことがなかった人間ですが、かなり野球には詳しかったです。
俺やゆうやなんか足元にも及びません。
このしょーたも俺をしかってくれた友達の一人です。
俺はこのたった一瞬で親友と呼べる仲間を二人も手に入れたのでした。

「うん!それいいな!」
「だろ?それでいこうぜ!」
相談が終わった俺達は先輩のフリーバッティングのボールを拾っていました。

「おーーい!1年坊!!」
キャプテンが俺達を呼びます。

「今からノックやるから。お前らも自分のやりたいポジションにつけ。」
『はい!』
この日俺ら3人以外では他に3人見学にきていました。

後々、結果的にこの3人は野球部を去ることになるので詳細はふせておきます。

ゆうやはレフト、しょーたはセカンド、俺はショートにつきました。
俺もゆうやも高校からのポジョションで、しょーたは本当にやりたかったポジョションにつきました。

さぁノックのはじまりだ!
 

→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第7話へ 

【2009/04/25 10:17 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第5話

駐車場について、早30分。
まだ俺の横でうなっている妻。

「もうさ。いい加減にしろよ。」
「え・・・。」
初めて強めに言われたことが驚いたようです。

「子供の名前ってさ。確かに重要かもしんない。」

「んでも、言い方悪いかもしれないけどさ。それってそこまで考えること?」
「だって・・・。」

「自分達で決めた名前だったら、そこまで真剣に考えた名前だったら、どれでもいいんじゃないの?」

「俺らの子供だって、ここまで悩んでくれた名前、嫌いになるわけないじゃん。」
「・・・そうかな?」

「これから大きくなっていってさ。いつか"なんでこの名前にしたの?"とか聞かれたときに、ちゃんと説明できるじゃん。」

「自信もって、胸はって、子供に説明できるだろ?」
「・・・うん。」

「だったら、名前なんて後からついてくるようなもんだよ。」

「この子の人生にそこまで名前って関係ないって。」

「字画くらいで運命かわるんだったら、俺らがその運命、また変えてやりゃいいじゃん。」
「・・・・うん。わかった。」

二人で市役所の中にはいり、出生届を提出する課のところに。

「これお願いします。」
「はい。」

「あ。おめでとうございます♪」
「ありがとうございます。」

「ええっと。あい・・き・・君ですか?」
「はい。」

「愛情に基づいて生まれてきた子ですから。」


命名:愛基

こうして俺らに本当の意味での新しい家族ができたのです。

 

→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第6話へ 

【2009/04/24 10:19 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第4話

今日で生まれて2週間目の朝。
今日までに届出をしないと大変なことになります。

未だに結論を出し切れていない妻。
「う~~~~ん・・・・」
朝っぱらからうなりっぱなしです。

「おはよ~」
「・・・・」
はい。完全なシカト。

「おはよう!」
「ああ。なんだ。」
"ああ。なんだ"だ?

「今考えてるとこだから。邪魔しないで。」
普通に腹が立ちますね。
挨拶もなしに、邪魔するなとは。
最初から邪魔なんてしてません。ただ挨拶をしただけです。

なのに。
「あ~~~!話かけてきたから~~!!!」

わかったよ。もう話かけねーよ。
もうしるか。

朝飯なんてあるわけもなく、自分で作ります。
こうゆうんだから俺の料理の腕前が上がっていってしまうのです。
そしてそれはお義母さんのせいでもあり。

 


←←←←


「腹へった。」
何か食べ物がないかと、冷蔵庫をゴソゴソしていると、いいもの発見。

「お。まぐろの冷凍だ。」
一応賞味期限を見てみると。

「げ。1ヶ月前に切れてるじゃん・・・。」

「も、もしかして他にもあるんじゃ・・・。」
もうでてくるわでてくるわ。

冷凍食品だからって冷凍室につっこんだまんまで、賞味期限が切れてしまったものたち。

こいつら、どうすんだろ・・・。

そんなときは大体俺の腹の中にいくことが決まっていたので、ちゃっちゃか火を通した料理に変換。
それを見て

「やっぱり料理うまいね~♪」
お義母さん。

いやね。やりたくてやってるわけでないのですよ。
俺はね。まぐろが食いたかったの。
んでもね。奥から2ヶ月前の秋刀魚でてきたのよ?
だからしょうがなく、3枚に下ろして、大葉と梅と一緒にあげてるの。
わかります?この切なさ?

なんてなことを心で思いながらも、
「いや~。」
などと愛想笑いをしつつ。


→→→→


あれからあまり冷蔵庫の整理してないけど平気かな・・・。

恐る恐る冷蔵室を見てみると。

うわ~・・また溜まってるよ・・・。

残飯処理班活動開始です。

妻もいい気なもので
「なになに?おいしいものでもつくってくれるの?♪」
おめぇのつくるわけねーだろ!
今の今まで邪魔するなとかいってたのはどこのどいつだ!

「それより名前は?決まったの?」
努めて優しく話しをふりました。

「そんな簡単に決まったら、苦労しないわよ!!!」
だからさ。
俺なんかしました?

市役所の開いてる時間の関係もあり、ほどなくして市役所に向かうことに。
妻は最後の最後まで悩んでいました。
その姿は本当に子供を愛している母親の姿でもあり、自分がそこまで真剣になれないことが、少し恥ずかしくなるほどでした。

「う~~~ん。」

「う~~~~~~ん。」
市役所の駐車場にて、未だ検討中の妻。

「もうこれに決めた!」
お?決まった?

「んぢゃ出しにいこうか。」
「なんでそうあっさり決められるの?!」
いや・・・
決まったっていったじゃん・・・

 

→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第5話へ 

【2009/04/23 10:21 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第3話

早速名前の候補をいくつか挙げて、お寺へ向かっております。

「やっぱこれがいいよね~♪」
そう思うならそれにすればいいのに・・・。

「あ♪でもこっちのほうがこの子に合うかも~」
さいですか・・・

「ううん♪やっぱりこっち♪」
・・もうなんでもいいよ

「ねぇ?聞いてる?!」
いやいや。こっち運転中だしね。
どう思う?なんて一言も聞かれてないし。

「これだから優柔不断っていわれるのよ!!」
思わぬところでとばっちりです。

「あなたがさっさと決めてくれたら!」
いや。俺はこれがいいっていったよ?
それ嫌だっつったのは、どこのどなたでしょう・・。

「本当にいい加減にしてよね?!」
こっちの台詞です。


そんなこんなでお寺到着。

中から出てきた住職さんに名前を決めるために来た旨を伝えると、本堂ではないある一室に通されました。

そこで俺たちが書いてきた名前を住職さんが仏壇に供えてお祈りをしています。
俺たちも同じくお祈りをしました。

そのあとで、もって来た名前に一通り目を通して、一つずつなにか念仏らしきものを唱えております。
その後、名前の書かれた紙を奥の部屋へと持ち込み、裏でなにやら作業を行っています。
戻ってきたときには、10個くらい上げていた名前の中からすでに3つまで絞られた状態で、住職さんが半紙に選ばれた名前を書いておりました。

一通りの流れが終わり、住職さんが俺たちに話しします。

「この度はおめでとうございます。」
『ありがとうございます』
うん。礼儀は大事よね。

「僭越ながら、この3つが今後のお子様のご発展には適しておるかと。」
なるほど。3つから決めろってことね。

「まず1つ目は~・・・」

と、名前の漢字の形、意味、成り立ちと3つ全ての説明をするものですから、小1時間がゆうに過ぎました。

「最後では御座いますが・・」
ふぅ・・ようやく終わるか・・。

「お子様のお名前は、旦那様。あなたが決めることなかれ。」
ん?

「お母様がお腹を痛めて生んだ子です。あなたが何をいえましょう。」
わかってますよ?そんなこと。

「お母様のお好きなお名前にして差し上げてくださいましね?」
いや。最初からそのつもりなんですけど・・?

と、こんなことを言われている横で妻の睨むこと睨むこと。

そうだそうだ といわんばかりに目が語っております。

いや・・・
だからさ・・・最初からいったじゃん・・
お前が決めろってさ・・

住職さんはお寺から俺たちがでるまで
「良いですね?お母様のご意向に・・」
「わかってます!」
本当にくどいったらありゃしない。


家にかえる道の中。
「よかった。見てもらって♪」

「やっぱりプロは違うわね。」
住職をプロって言うのか・・・?

「住職さんはああいってたけどさ。」

「やっぱり二人の子供なんだから一緒に決めよ?」
うわ・・。
かなりうれしい発言です。

「んじゃぁ俺はこの中なら・・・」
「今私が考えてるから口出ししないで!!!」
もう勝手にして。
 


→~移り行くものと変わらぬ気持ち~ 第4話へ 

【2009/04/22 10:59 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック(0)
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