× [PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。 |
最初は弱めのゴロからやるのがノックの鉄則です。 大体ノックというのはサードからファースト側へ一つずつずれながらやっていきます。 「おう!次!」 ポロ 簡単なゴロを落としました。 しかし、これが作戦なのです。 だってね。あまり上手いって思われたら試合にでなきゃいけないでしょ? しかし、ノックが続くにつれて、段々いい速さの打球がくるようになります。 カキーン(結構いい打球) 「ん?」 カキーン(簡単なゴロ) カキーン(すごくいい打球) あ。ばれた。 「おまえとおまえ。なんで下手なふりする?」 「ふざけんな!!」 「ったく。まぁなんとなく気持ちはわかるけどな。」 「んー。俺がそうだったからな」 前に書いたように、後にここまでよくしてくれた先輩を俺は裏切る結果になってしまうのですが。
「俺ん家、すぐそこだからよってくか?」 「いっていいのか?」
このときの二人の出会いは今現在でも、ゆうやと会ったときなど、酒の肴ではないですが、二人の間で話にでてきます。 なかなか男同士、友達同士ってこともあり、いえない部分もあるので、この場を借りて。 俺はゆうやと会えて本当によかった。 ※私情挟みまして、すいません。 PR |
今までは目に見えて分からなかったものが、今はこうして目の前にいて、俺の手をふれて、だーだーだの、あーうーだのいっています。
「おう!生まれたんだって!?」 そして、彼は以前に話をした、俺をしかってくれた友達の一人でもあったのです。 「まじでよかったな!」 「そんでさ。今週開いてるか?」 「日曜日なんだけどさ・・。家族サービスか?」 「そうか。わかった。」 かなり言うのが遅れましたが、俺が通っているのは理系の大学で、それはもう頭のおよろしいとこだったのです。 彼は応用科学で、俺は電子工学でした。 大学からゆうやの家は自転車で10分くらいのところにありました。
「ふ~~~ん。軟式なんだ。」 「おー。やってる。」 いいなぁ・・知り合いがいて・・・。 「おー!きたか!おまえら!!」 「新人研修会のときはありがとうございました。」 「ん?隣のおまえは・・?みたことねーな」 「おう。そうだ」 「ああ。それでか。まぁよろしく頼むわ。」 「俺、ゆうやっていうんだ。よろしくな。」 「あ!先輩!!」 初めてあった人なので、何を話ししていいのやら・・。 「出身ってどこ?」 「○○だよ。」 「おお!?どこ高校?」 「まじかよ!そこ友達いってるし!!」 「ゆうやって高校でも野球やってた?」 「うお!すげぇじゃん!!」 「う~~ん。あんまり・・ない。」 しょーたは今まで野球部に属したことがなかった人間ですが、かなり野球には詳しかったです。 「うん!それいいな!」 「おーーい!1年坊!!」 「今からノックやるから。お前らも自分のやりたいポジションにつけ。」 後々、結果的にこの3人は野球部を去ることになるので詳細はふせておきます。 ゆうやはレフト、しょーたはセカンド、俺はショートにつきました。 さぁノックのはじまりだ! |
駐車場について、早30分。 「もうさ。いい加減にしろよ。」 「子供の名前ってさ。確かに重要かもしんない。」 「んでも、言い方悪いかもしれないけどさ。それってそこまで考えること?」 「自分達で決めた名前だったら、そこまで真剣に考えた名前だったら、どれでもいいんじゃないの?」 「俺らの子供だって、ここまで悩んでくれた名前、嫌いになるわけないじゃん。」 「これから大きくなっていってさ。いつか"なんでこの名前にしたの?"とか聞かれたときに、ちゃんと説明できるじゃん。」 「自信もって、胸はって、子供に説明できるだろ?」 「だったら、名前なんて後からついてくるようなもんだよ。」 「この子の人生にそこまで名前って関係ないって。」 「字画くらいで運命かわるんだったら、俺らがその運命、また変えてやりゃいいじゃん。」 二人で市役所の中にはいり、出生届を提出する課のところに。 「これお願いします。」 「あ。おめでとうございます♪」 「ええっと。あい・・き・・君ですか?」 「愛情に基づいて生まれてきた子ですから。」
こうして俺らに本当の意味での新しい家族ができたのです。 |
今日で生まれて2週間目の朝。 未だに結論を出し切れていない妻。 「おはよ~」 「おはよう!」 「今考えてるとこだから。邪魔しないで。」 なのに。 わかったよ。もう話かけねーよ。 朝飯なんてあるわけもなく、自分で作ります。
「お。まぐろの冷凍だ。」 「げ。1ヶ月前に切れてるじゃん・・・。」 「も、もしかして他にもあるんじゃ・・・。」 冷凍食品だからって冷凍室につっこんだまんまで、賞味期限が切れてしまったものたち。 こいつら、どうすんだろ・・・。 そんなときは大体俺の腹の中にいくことが決まっていたので、ちゃっちゃか火を通した料理に変換。 「やっぱり料理うまいね~♪」 いやね。やりたくてやってるわけでないのですよ。 なんてなことを心で思いながらも、
恐る恐る冷蔵室を見てみると。 うわ~・・また溜まってるよ・・・。 残飯処理班活動開始です。 妻もいい気なもので 「それより名前は?決まったの?」 「そんな簡単に決まったら、苦労しないわよ!!!」 市役所の開いてる時間の関係もあり、ほどなくして市役所に向かうことに。 「う~~~ん。」 「う~~~~~~ん。」 「もうこれに決めた!」 「んぢゃ出しにいこうか。」 |
早速名前の候補をいくつか挙げて、お寺へ向かっております。 「やっぱこれがいいよね~♪」 「あ♪でもこっちのほうがこの子に合うかも~」 「ううん♪やっぱりこっち♪」 「ねぇ?聞いてる?!」 「これだから優柔不断っていわれるのよ!!」 「あなたがさっさと決めてくれたら!」 「本当にいい加減にしてよね?!」
中から出てきた住職さんに名前を決めるために来た旨を伝えると、本堂ではないある一室に通されました。 そこで俺たちが書いてきた名前を住職さんが仏壇に供えてお祈りをしています。 そのあとで、もって来た名前に一通り目を通して、一つずつなにか念仏らしきものを唱えております。 一通りの流れが終わり、住職さんが俺たちに話しします。 「この度はおめでとうございます。」 「僭越ながら、この3つが今後のお子様のご発展には適しておるかと。」 「まず1つ目は~・・・」 と、名前の漢字の形、意味、成り立ちと3つ全ての説明をするものですから、小1時間がゆうに過ぎました。 「最後では御座いますが・・」 「お子様のお名前は、旦那様。あなたが決めることなかれ。」 「お母様がお腹を痛めて生んだ子です。あなたが何をいえましょう。」 「お母様のお好きなお名前にして差し上げてくださいましね?」 と、こんなことを言われている横で妻の睨むこと睨むこと。 そうだそうだ といわんばかりに目が語っております。 いや・・・ 住職さんはお寺から俺たちがでるまで
「やっぱりプロは違うわね。」 「住職さんはああいってたけどさ。」 「やっぱり二人の子供なんだから一緒に決めよ?」 「んじゃぁ俺はこの中なら・・・」 |
忍者ブログ [PR] |