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その後も大怪獣の勢いは止まることを知らずに。 「あははははは」だの。 その都度、隣にいる俺は抱きつかれたり、ひっぱたかれたり、ほっぺにちゅーされたりと、もうさすがにうんざりしておりました。 「ん~~?私の言うことが聞けないの~?」 「あのこといっちゃおっかな~♪」 そんな光景をうらやましそうに、そして俺に対して殺意にも似た感情で、後ろではおっさんたちが見ておりまして。 そんな折。 うわー。おぶ君までできあがっちゃってるよ。 その焼肉屋にはなぜかカラオケがありまして、宴会などで使用されていたみたいです。 「最初は○○さんのメリージェーン!!!」 曲が始まりかけたときです。 ガタ。 ガタガタ。 ん?なんで? すると、隣同士で抱き合って、チークダンスみたいになっております。 ぐいっ いて。 襟を誰かに引っ張られます。 犯人は、ひでみちゃん。 「早くたって!」 「俺踊ったことないからさ・・・。」 「んじゃ、俺と踊ろう!」 「本当に言われたいみたいだね~?」 やったこともないチークダンス開始です。
普通、こんなん焼肉屋にねーよ。 この人達好みの店作りさせられてるのか・・・。 心配して損しました。 あんだけいきり立ってたおっさん達も近くにいる、おばちゃん連中で妥協したらしく。 「みぃみとちゅーしたの?」 「しっ!」 「なんで~?してもいいんだよ~?」 「そんなの関係ないじゃん~」 「そっか~。してなかったんだ~」 「んぢゃ、あたしが先にしちゃお♪」
「さぁて。次は誰が歌う~?」 ふぅ・・。よかった。 誰かに見られていたら、それこそ事件です。 「これで秘密2つ目~♪」 あぁ。神様。
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なんか最近強化についてしか書いてません。 でも今日が最後です。 目標達成! |
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ひでみちゃんが来店してから5分くらい経ってから、俺はお店に入りました。 お店はそれほど大きくなくて、20人前後で宴会をやってしまうと、もう貸しきり状態になってしまうくらいのこじんまりしたものでした。 「おそい~~~!!!」 「ここ。ここ。」 俺・・。無事に家に帰れるのかな・・・。 「おー。ようやく来たか!」 その接し方は、息子に対するものでもあり。友達に対するものでもあり。俺にはとても心地のいい人でした。 「なに飲むんだ?ビールか?」 ほどなくして、生中が俺のもとに届き、 ゴト。 ゴトゴトゴト。 んぁ?乾杯でしょ? 「あれ~?なんでジョッキもってんだぁ?」 『はい♪な~んでもってんの~。な~んでもってんの♪」 ぐ・・。やられた・・・。 かけつけ三杯とは、まさにこれのこと。 「おし。よく飲んだ。」 「ったく。この減らず口が。」 「ひでみ~」 「今日の賭けなぁ」 「なしでいいわ。」 「お前ら、がんばってたしな。」 「飛び出した子供な。俺の妹の息子なんだわ。」 「妹がな。えらい感謝してた。」 「うん。あの子な。目に傷害があるらしい。」 「だからな。よく交わしてくれたって。涙流してたぞ。」 「そんなんだからよ。賭けはチャラ!」 ガォォォォオオオオ ん?この泣き声どっかで聞いた気がするな? 「納得いかねぇぇぇえ!」 「な、なんだよ!ひでみ!」 「ま、まぁ・・。そうなるか・・・な?」 『えええ?!?』 「・・・あはははは。わかったわかった!」 「ったく。ひでみにはかなわねぇや。」 「でもな。ひとつ条件がある!」 「あとで『ちゅ~』してくれ!!」 「いいよ♪どこがいい?♪」 「うん♪わかったぁ♪」 慰労会は飲めや、歌えやのドンちゃん騒ぎ。 「ひでみ~。俺今日がんばったよなぁ~?」 「んじゃぁ~。いいことしようぜぇ~」 俺といえばいくらか酔いもまわってきたので、外で涼もうと立とうとしたとき。 グイッ! 服の裾を思いっきり引っ張られました。 ん?なんだ? はい?俺なにかしましたっけ? 「どこいくの?」 「あんたいなくなったら、ここの席どうなると思う?」 「あっちにいる猛獣がわっさと押し寄せてくるのよ?」 「そうなったら、誰が私を守るの?」 「あんたしかいないでしょ?」 「みぃみとの事ばらされたい?」 おっさんたちの視線の痛いこと痛いこと。 こうして大怪獣との会話に華を咲かせながら、猛獣たちの熱視線を背中に浴びつつ、夜は更けていったのでした。
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一身上の都合により実家に帰っておりましたが、
本日(昨日の深夜?)に無事戻ってまいりました。 ご心配をお掛けした皆様、すいませんでした。 そしてありがとうございます。 これからも日々精進してまいります。(ナニヲ |
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焼肉屋に向かう車の中。 30分ほどして、焼肉屋に到着。 「ちょっと先いってるねー♪」 「あ。二人っきりだからって~」 「うふ♪息ピッタリ。お似合いよ~♪」 やられた・・・。 でも、自然と嫌な気持ちではない俺なのです。 「あの~・・・」 「大丈夫だよ。気にしてないから。」 「なんか抱き合ってたの、お母さん見てたらしくって・・・。」 一番見られたくない人に・・・。 凹み気味で車を降りる俺。 「あれ?みぃみちゃんこないの?」 「ちょっと用事が・・・。」 「もしかして彼氏とか?」 でもすぐに納得できます。だってこの子かわいいもん。 「そっか。んじゃ彼氏またせるの悪いから、はやくいってあげな。」 「・・・・はい。」 「あ。そうだ。」 「お母さん酔っ払うと大変なんで・・・。」 「なんか暴れるとか。」 「なぐりつけてくるとか。」 「キス魔になるとか。」 「その他もろもろあるんで・・・」 「がんばってくださいね♪」 「また私迎えに来ますから、終わったらこの番号に電話してください♪」 これは思いがけない収穫です。 そんなことねーよ。とか、 意気揚々と焼肉屋へ向かう俺なのでした。 |
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