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翌日、再度彼女の家に行くことに。 彼女の家の行く車内は憂鬱すぎました。 「こんにちは」 家に入り、居間に通されました。 上座にお義父さん。お義父さんの左にお義母さん。 「足くずしなさい。」 家族会議の内容はいうまでもなく 話の内容もそうですが、 しかし、そのような行動はなく、至って静かに話しは進みます。 ただ問題は俺のことです。 20歳になったばかり、学生である、アパート暮らし、生活力のなさ・・・・ 反対ムード濃厚。 そしてこれにどこかで安堵していた俺がいるもの隠せませんでした。 しかし、譲ろうとしない彼女。 一度は覚悟し、これからのことを考えていたくせに、 どれだけの覚悟だったのか 子供を生むということは正直、男性には全くわかりません。 あれ? 本当の涙というものは、それこそドラマの涙の様に そしてそれをとめる術などあるはずもなく。 ただただ、流れることだけをまめませんでした。 そんな俺の様子に引きつられるように彼女も泣き出しました。 それはまだ泣くという行為ができるはずもない そして二人は何かを感じ取ったかのように泣き止み、 そこでも問題になるのは俺。 俺としては、大学をやめて就職することを考えていました。 彼女は田舎からでてきてようやくできた友達とのつながりを心にやみ、 「せっかく入ったんだから、ちゃんと卒業しなさい。それまではうちにいていいから」 ただしやはり条件はあるもの。
その姿をお義父さんはだまって、 「これからもよろしくたのむな」 「はい・・!」
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「は?」 理解できる内容には程遠い言葉と共に
特別どこかに出かけたって記憶はあまりないです。 ゆったりと、それでいて早く3ヶ月の時間が経ちました。 俺も無事2年生に進級でき(何もしなくても2年には上がれるのですが・・・ 「今年はまじでやらねーとまずいな」 同じようなことをいっている友達。 まぁそんなことはどこでもあることですので、別に気にはしません。 大体ラグビー部の連中は全員は授業にいきません。 1年もいると大学なんてものは自分の家みたいに感じてくるもので。 親父みたいな言い方かもしれないけど、酒を一緒に飲んでいける仲間ってそれこそ家族みたいに思えていました。 田舎からでてきて、言葉さえ違い、今後に期待しながらも悩んでいた、ちょうど1年前。 今でも「これでよかったのか」と考えることはあるけど、 そんなこんなで1ヶ月が過ぎて、大学2回目のゴールデンウィーク。 「彼女の家でのBBQ」 人生始まって以来の自分のお父さん以外のお父さんに会います。 5月5日の朝。 「お父さんって何が好きなの?」 行く途中、スーパーで肉を調達し、彼女の家の近くのコンビニでビールを購入。 「ここから3分くらいだから」 男性は誰もが経験することだと思いますが、 ついた時には、BBQは始まっていませんでした。 お父さんと彼女の姉さんの旦那さんが火を起こしたり、テーブルを組み立てたりしています。 「とりあえず私の部屋いこ」 一旦、緊張の射程範囲内から逃げることができた俺は、とりあえず一服。 「おう。こっちきて一緒に肉くうぞ」 こうゆうとき体育会系は有利ですね。 それにお父さん好感触。 姉さんの旦那さん まだまだ続く二人の会話。 「バイクでこけて怪我させちゃったときも~」 「だってお父さん。俺が子供できたっていったとき~」 俺以外みんな笑っています。 ちょっとそこには俺の知らない家族のつながりがあって、 それを察知したのか、姉さんの旦那さん。 彼女の家は姉妹でした。 自分もそう思われているとわかったとき、 お昼ごろから始めたBBQも暗くなるころには外の部終了。 「部屋いこ」 俺の気疲れを知ってか知らでかの小休止。 えーーと。 彼女の部屋は2階でしたので、1階にゆっくり下りたところ。 なんていいお父さん。涙がでそうです。 中での宴会もひと段落して、次の日バイトがあった俺はアパートに帰ることに。 ほどなくしてアパートについて、倒れこむようにベットに入った俺に 次の朝。 「は?」 妊娠生理:着床出血という、受精卵が子宮内膜に着床した際に起こる出血のこと 今ではネットでこうやって調べれるんですけど
「おい。妊娠生理って知ってるか?」
「んでもまぁ。検査してみねぇとわかんねぇからな」
どこかでまだ信じることができない。、いや信じたくない俺は ”明日の朝になったら、もしかしたら陰性になってるかもしれない” そんなありえぬ期待をしながら寝ることになりました。 ”陽性反応された方でも100%ではございません。すぐ病院での検査をお願いいたします。” こんな医療用具には必ず書かれているような責任逃れ的な言葉にも期待を持ってしまうほど、 二人で彼女の姉さんが子供を生んだという産婦人科へ。 先生は続けます。 「あ~。なるほどな。ライオン”ワオー”だな。一確だ」
そんな中でも心に一つだけ、かすかではあったけども →~誕生~その②へ |
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こんにちは。
体調悪いです~ なぜかいつも同じ時間に腹が痛くなります ディタsに聞けばよかったかな… 大体夜の11時くらいからキリキリ痛み出しますねー いったい何なんでしょう ちょっと最近ON寝、挨拶なし等続きましたので 軽くご報告がてらにお詫びを・・・ すいません;
なんとなくなんですけどね グループを組む=他人と関わりを持つ ってことは生きていく中で当たり前のことであって そこで生まれる感情だったり 自分の役割・立場・担当を即座に理解し、 コントロールできる人間が世渡りのうまい人間なんだろうな。 その中で何を持って善として、何を持って悪とするか。 自分の感情を押し殺すことが善? 感情を全てぶつける事が善?
虚像の中での実像に含まれる虚像。 実と虚は常に対比し、それでいて共存している。 今の自分は実なのか?虚なのか?
自分で勝手に作った枠からのがれようとするため 自分を時には尖らせ、時にはまるませ。 ただ何かをするときに、力が必要なときに、 魂の向かう先の根元にあるもの。 体の真ん中に曲がることなく、常に自分を支えるもの。 それ自体は善?それとも悪?
ふと、そんなことを考えている自分を 遠くから見つめる自分がいて、 自問自答とは違った目線で 答えを求めるでもなく、助言を与えるでもなく ただただ自分を見つめる、自分が存在することを感じる 事象において、結果を決めるのは自分ではない。 自らの判断が間違っていなかったと気づけるのも 自らがしたことではなく、他人からの賛同を得た瞬間。 自分を見つめる自分こそが他人。
何を持って善とし、何を持って悪とするか。 よかれと思ってやってことが仇になる。 自分を完全に理解してくれる他人なんてありえない。 誰かに自分を全部話す? 話からたからといって、相手が全部理解する? 「敵を知りて己を知れば、百戦危うからずや」 ニュアンスは違えど、 「他の人のことだけではなく、自分自身も見つめなおしなさい」
意味ないことを深く考えすぎた気がしますね。 さて、仕事でもするか(’ |
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以前仮免状態で運転して事故った話をしましたが
大学の夏休みを利用して車の免許を取ろうと帰省してきます。 車校での成績は結構優秀で そんなとき 1度家に帰り、夕飯をすましてから出かけることに。 手始めに隣町のある民家。 別になにがあったってわけでもないのですが と 目的の家に到着し、車を路駐したため それから約30分くらいたったのでしょうか。 50分くらい経った頃、連中がもどってきた。
う~~~ん・・ 予定では地元のある銀山に行く予定でした。 【白い車でいくときは全員のせろ】 4人乗りなら4人。5人乗りなら5人と その日の俺らの車は「白」 「は?なにいってんの?」 意見も2対3ってことだし、俺らの意見は却下。
詳しく聞くと、そいつの先輩が3組くらいすでにいってるらしいのですが、 うーーん 異次元にでも迷い込むのかしら。 車班の2人が躊躇していてもお構いなしの3人。 もう時間は11時を回っていました。
そんなことを思いながら車は山を下ります。
山越えに時間がかかったため、銀山いきはなし。 お祓いがすんでることだし、なにもないろうな 俺は運転手後ろの講座部座席に座り、その交差点を迎えました。
人が歩くようなスピードで車は交差点をぬけました。
風を切るような音が聞こえました。 「風の音しなかったか?」 後部座席だけがいいます。 「Uターンして もっかい聞こうぜ」 同じ方法で通過すると 「聞こえた!」 今度は前の2人。
「もう1往復しねぇ?」 同様に方向転換し交差点へ。 しーーーーーん 「なんにもきこえねぇじゃん」 落胆する全員。 「どうせUターンするんだし、もう1回うあろうぜ」」 車を切り返し、最後の交差点。
カチャ キュルルルルル カチャ
後部座席からめった言われる運転手と助手席。 しーーーーん
きれる後部座席。 運転手がゆっくり口を開きます。 「わりぃ・・・・」 「いや・・・そうゆう意味じゃなくて・・」 「この車・・・カセットついてない・・・」
へ? 静まり返る車内。 「お帰りになりますか 皆様」 急遽選抜した友人をおくり 5時になりかけていたせいもあり 途中運転手の家によるということになり 走っている道の突き当たりを右折すれば でも たしかにそのときはあったのです。 車に乗っている全員が確認しています。 その道にはいっていく運転手。
車は路肩に転落。 誰一人怪我なし。 町の中の不可思議な民家。 なにか目に見えないものが俺らを迎えにきていたのかもしれません。
車を路肩から上げた俺らは言わずとも気持ちはひとつでした
「二度と心霊スポットいかねぇ」
季節外れの怪談話はいかがだったでしょうか。 |
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※初回の書き方がちょっと硬かったので
もうちょっとやんわりにします。 大学への返済も終わってバイトの掛け持ちの必要もなくなって 給料のいいほうってことでパチンコ屋のバイト一本にしぼったくらいの頃 ある人がバイトとして新しく入ってきた。 その人は近い未来に自分の子供を生むことになる人。 「はじめまして~」 バイトに行ったときに初めて見る人がいた。 鼻にかかったような感じで、かわいらしい声をしていた。 初めてだからなのか。天然なのか インカムから聞こえてくる質問に笑いが堪えられずにいた。 しばらく経って、ある程度話も普通にできるようになった頃 「俺19歳なんですけど おいくつです?」 「24です~」 「え~~~~!!!」 その年には見えない容姿と性格だったため、かなり驚いた。 だからといってどう思うわけでもなく、 単なるバイト仲間ってだけだった。 くだらない話をして、俺の片思いの話をして、 お客さんの話をして、バイトのリーダーの話をして。 他のバイトと何にも変わらなかった。 パチンコ屋は新台入れ替えのため1日休む。 それは新台が違法なものでないか警察が検査をしに来るからだ。 ある新台入れ替え前日。 前日は入れ替え作業があるため、閉店時間が短縮されることがよくあった。 その日もいつもよりも2時間ほど早く閉店を迎え、 俺ら体力のあるやつ、作業のできるやつは 閉店処理そっちのけで新台を倉庫から運び、 今まで据え付けられていた台をはずし、 枠を先に電気ドリルで固定して、新台をはめ込む作業をしていた。 バイトでもこの枠付け作業を任せられる者は少なかった。 最初に仮止めで、はめた枠の下側を釘で軽く打ちつける。 その後台枠を水平にするため、水平器と呼ばれる 長さ50cm、幅5cmくらいの木材の中に 丸く、表面に縦線が2本引かれたプラスチックが等間隔に5個ほど埋め込まれており そのプラスチックの中には液体と気泡がはいっていて 気泡が縦線の真ん中にくれば水平であることが判別できる代物。 それの扱い事態は難しいことではないのだけれども その水平器ひとつでパチンコに関しては出る・出ないに 大きな影響を及ぼすため、なかなかバイトにやらせることはなかった。 大体入れ替え作業は水曜日に行われる。 それは木曜日が店休日になり、新装開店が金曜日になるため 客入りがまったくといっていいほど違うからだ。 連日満員であったバイト先も 近場に大手が進出してきたことから客足もちらほらになっていた。 それでも入れ替え作業は別物で。 閉店時間に出勤してくるバイトがいるほど。 作業自体に難しさはないにしろ、一応精密機械。 ちゃんと動くのか、釘の抜けはないか、 はめ込むガラスにひびはないかなど。 現機種に関してもガラス磨き、セル版清掃などと いつもはできない大掃除をする。 人数はいくらいてもいいわけだ。 その日は入れ替えメンバーに大学のラグビー部がいたせいか いつもよりも2時間ほど作業が早く終わった。 たまに朝の3時とかまでなることもあったのに・・・ それをいいことに先輩が 「お疲れ様会するぞ~ カラオケ集合な~」 突如のカラオケ。 今では次の日の仕事を考えるが、当時は大学生。 遊んでなんぼであった。 原チャだった俺は最後くらいについた。 すでにみんなは部屋にはいっていて7人くらい集まっていた。 一番したっぱの俺が入り口で飲み物注文係り。わかりきっていたことだ。 酒もはいり、仕事上がりということもあったため 徐々につぶれる人もでてきた。 彼女もそのうちの一人であった。 カラオケからアパートまでそれなりに近かったこともあって、 その日彼女は俺のアパートに泊まることに。 初めて家族以外の女性が家にはいる。 いくら酒がはいっていようと緊張はする。 自分よりも年上だし、こういうシチュエーションにも慣れているのだろう。 それがなぜか悲しかった。 家の扉を開けて、ベットに横たわらせた。 「泊まったりして平気?」 「別に大丈夫だよ~」 その答えも悲しかった。 「け・・結構男友達とかん家 泊まったりするんだ」 「なんで~?」 「なんか慣れてるからさ・・・」 「う~~ん 慣れてるわけじゃないけど~」 眠たそうなのを堪えて話に付き合ってくれていた。 「たぶんね~ 君だからだよ」 は? 「君はいい子だから。なんか運命感じたんだよね~」 そういうと彼女は眠りについた。 その言葉が本心かどうかなんてどうでもよかった。 それだけでよかった。 そのときの自分の感情や 先輩だろうが、いけないことはいけないという 飾ることなく、自分の気持ちを正直にぶつけていたことに 彼女には新鮮で、誠実で、それでいて若さゆえの脆さも感じたのだろう 自分より4個上に姉がいた俺は 自然と年上の女性に対して 「あ~ 姉ちゃんだ」とどっかで境界線を引いていた。 そんなものを「何これ?」といわんばかりに 一瞬で取り払ってくれた彼女。 当時、俺には高校のときから約2年半にも片思い (相手に伝えていたのだから片思いではないかもしれないが・・・) している女性がいた。 その片思いが一瞬で色あせ、 新たな恋が始まった。 |
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