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【2025/07/07 01:44 】 |
~誕生~ その②

翌日、再度彼女の家に行くことに。
こんなにも早く彼女のご両親に再会することになろうとは・・・。

彼女の家の行く車内は憂鬱すぎました。
車で30分ほどかかる距離なのに、
そうゆう時に限って、なぜだか過ぎる時間は早く感じられ。
あっという間に彼女宅。
以前とは違った緊張で入り口まで進みました。

「こんにちは」
「待ってたよ」
中からお義父さんの声です。

家に入り、居間に通されました。

上座にお義父さん。お義父さんの左にお義母さん。
そして対面に俺と彼女が座りました。
いわれるまでもなく正座です。

「足くずしなさい。」
「いえ・・・」
この前の話し口調とは似ても似つきません。
それが余計に自分のしたことの重大さを物語っていました。

家族会議の内容はいうまでもなく
「子供をどうするか」

話の内容もそうですが、
BBQのときのお義父さんと姉さんの旦那さんのやりとりを見ていたのもあって
殴られる覚悟はできていました。

しかし、そのような行動はなく、至って静かに話しは進みます。
ご両親も彼女が25歳ということもあり、それほど遅いわけでもないと。

ただ問題は俺のことです。

20歳になったばかり、学生である、アパート暮らし、生活力のなさ・・・・
あげていったらキリがありません。

反対ムード濃厚。

そしてこれにどこかで安堵していた俺がいるもの隠せませんでした。

しかし、譲ろうとしない彼女。

一度は覚悟し、これからのことを考えていたくせに、
「生ませてもらえない」という小さな希望をちらつかされただけで、
そちらになびこうとしている自分に嫌気がさしました。

どれだけの覚悟だったのか
何をみてきていたのか
何を感じていたのか

子供を生むということは正直、男性には全くわかりません。
悪阻があるのも、お腹が大きくなるのも、お腹のなかで赤ちゃんが動くことも、
そして命を懸けて、新たな命を生みだすことも。

あれ?

本当の涙というものは、それこそドラマの涙の様に
自分でも気づかないうちに流れてくるもので

そしてそれをとめる術などあるはずもなく。

ただただ、流れることだけをまめませんでした。

そんな俺の様子に引きつられるように彼女も泣き出しました。

それはまだ泣くという行為ができるはずもない
お腹の中の赤ちゃんが、そうさせているかのようでもありました。

そして二人は何かを感じ取ったかのように泣き止み、
表情は覚悟にも似た決意のできたものになっていました。
ご両親もそれを感じ取ってくれていたようでした。

そこでも問題になるのは俺。

俺としては、大学をやめて就職することを考えていました。
しかし、それに猛反対したのは俺以外の他全員。

彼女は田舎からでてきてようやくできた友達とのつながりを心にやみ、
ご両親は俺の両親に対して心を病んでくれました。

「せっかく入ったんだから、ちゃんと卒業しなさい。それまではうちにいていいから」
これ以上ない言葉でした。

ただしやはり条件はあるもの。
・大学は4年間で卒業すること。
・ちゃんとした結婚式は大学を卒業してから。
・少なくてもいいから家にお金をいれること。
3つ目は別に言われたわけではなく、俺と彼女で暗黙の了解のようになっていました。


一通り話しをすませたところで、改めて自己紹介と
今後どうしたいかを開会宣言のごとく述べる俺。

その姿をお義父さんはだまって、
それでも感心しているかのように
じっと見つめたあとで。

「これからもよろしくたのむな」
前の口調に戻っています。

「はい・・!」
涙ながらに返事をし、
人とは一人では生きていけないということを
どこかでまたかみ締めていました。

 



→~誕生~その③へ
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【2009/02/25 11:56 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
第3章 ~誕生~

「は?」

理解できる内容には程遠い言葉と共に
俺の20歳の時間が始まりました。

 

 


大学に来て1年が過ぎようとしていたとき、俺には年上の彼女ができました。
正直、誰からもうらやましがられるほど、美人ではなかったけれど、年上ということもあってか、安心感を持てる女性でした。

特別どこかに出かけたって記憶はあまりないです。
ご飯を食べにいったり、酒飲みにいったり。

ゆったりと、それでいて早く3ヶ月の時間が経ちました。

俺も無事2年生に進級でき(何もしなくても2年には上がれるのですが・・・
ただサボりがたたり、取得科目は少なく。
2年で挽回しないと卒業はおろか3年への進級すら危うい事態になっていました。

「今年はまじでやらねーとまずいな」

同じようなことをいっている友達。
そりゃそうです。
いつも一緒にいるわけですから。
俺がやばい≠友達がやばい であっては困ります。
この公式は常に「=」になっていただかないと。
でも、そいつは大学のラグビーの特待生で入学してきていた奴なので
変な話、教授かなんかに頼めば単位をくれるのです。
まさに経済社会の縮図を見ているかの様。
大学に必要な人材に関しては、裏工作が幾らでもできるというね。

まぁそんなことはどこでもあることですので、別に気にはしません。
それを利用すればいいのですから。

大体ラグビー部の連中は全員は授業にいきません。
分担しているとまではいきませんが、1人が行ったら、そいつがラグビー部全員分の出席をとってくるのです。
それに俺も便乗。
そのかわり、「いつも便乗しっぱなしっつうのは無し」というのが暗黙の了解。
1週間に3日間くらいは普通に授業に参加していました。

1年もいると大学なんてものは自分の家みたいに感じてくるもので。
暇だったらロビーにあるでかいTVでテレビみて、
友達と一緒にいれば中庭でバスケやったり、運動場でサッカーやったり。
授業はじまるっつうのにラーメン食い入ったり、パチ屋いったり。
学校が終わったら、酒のみいって、朝までカラオケやって、二日酔いで次の日気持ち悪くて
でもそれも自分だけじゃなく、こいつらも一緒であって。

親父みたいな言い方かもしれないけど、酒を一緒に飲んでいける仲間ってそれこそ家族みたいに思えていました。

田舎からでてきて、言葉さえ違い、今後に期待しながらも悩んでいた、ちょうど1年前。

今でも「これでよかったのか」と考えることはあるけど、
それでも俺にはこうして腹割れる仲間ができて、毎日笑っていられている。
それが本当に幸せなんだと、ここに来て今一度かみ締める時期でもありました。

そんなこんなで1ヶ月が過ぎて、大学2回目のゴールデンウィーク。
友達からはBQQだ、飲み会だって誘いがあったり、
実家からは帰って来いって母さんからいわれていたりと。
しかし今年の俺には重大な予定がはいっていたのです。
それは

「彼女の家でのBBQ」

人生始まって以来の自分のお父さん以外のお父さんに会います。

5月5日の朝。
彼女がアパートまで迎えに来てくれました。

「お父さんって何が好きなの?」
「う~~~~ん・・・
 ビールはアサヒしか飲まない」
アサヒビール買って行くこと決定。

行く途中、スーパーで肉を調達し、彼女の家の近くのコンビニでビールを購入。

「ここから3分くらいだから」
心臓の音が聞こえます。

男性は誰もが経験することだと思いますが、
彼女のお父さんっつうのは、いくら優しい顔をしていても怖いもので。
一挙手一投足にびくびくするものです。(そうじゃない方もいるかもしれないですが。
「そこが家だよ」
緊張最大値突破しそうです。

ついた時には、BBQは始まっていませんでした。

お父さんと彼女の姉さんの旦那さんが火を起こしたり、テーブルを組み立てたりしています。
「はじめまして。今日は呼んで頂きましてありがとうございます」
こんなしっかりした挨拶ができていたかは、定かではありません。
なにしろ緊張の真っ最中。

「とりあえず私の部屋いこ」
ナイス彼女。

一旦、緊張の射程範囲内から逃げることができた俺は、とりあえず一服。
ある程度落ち着きを取り戻して、いざ戦場へ。

「おう。こっちきて一緒に肉くうぞ」
自分たちが買ってきた肉、ビールを渡して乾杯しました。

こうゆうとき体育会系は有利ですね。
だってそれこそ年功序列。
1年生が3年生に焼いた肉を持っていくのと一緒です。
大体、BBQのときは肉、ビールをクーラーボックスにいれます。
なので、クーラーボックスをコンロのある程度近くに持ってきて、
ビニールシートを引かれていましたが、それには座らず、
コンロのそばを陣取り、肉を焼き、焼けたやつをくばり、酒をもっていき。
いつも部活の打ち上げでやってることなので、苦でもなく、そつなくこなしました。

それにお父さん好感触。
「ちゃんと飲んでるか~?」
「はい」
そりゃ飲んでますとも。飲まないでいられますかって。
「全然酔ってないな~」
酔えるわけがありません。
ただでさえ緊張しているのに、さらにコンロの一番そばでは汗かきまくりです。

姉さんの旦那さん
「よく気が利くな~。俺の20歳んときとはえらい違いだ」
ハードルあげてくれます。
「俺が初めてお父さんにあったときなんか、この人後ろでグー握ってたんだよ?」
「そうだったっけか~?」
握られてないだけ、まだましか。

まだまだ続く二人の会話。
「こいつ夜遅くに送ってきたときも~」
「あ~ あんとき殺してやろうと思った」
いやいや。

「バイクでこけて怪我させちゃったときも~」
「あ~ あれも殺してやろうかと思った」
いやいやいや。

「だってお父さん。俺が子供できたっていったとき~」
「あ~ あれも殺してやろうかと思った」
いやいやいやいやいや。

俺以外みんな笑っています。
昔の笑い話なのでしょうね。

ちょっとそこには俺の知らない家族のつながりがあって、
たまたま俺だけがブルーシートの上にいなくて、
家族の枠から俺だけ違う所にいる、さみしさを感じるタイミングでもありました。

それを察知したのか、姉さんの旦那さん。
「んでもお父さん。息子がもう一人できたっすね」
「そうだなー。お前だけじゃさみしいからな」
ん?

彼女の家は姉妹でした。
姉さんが結婚したときも、笑い話で「殺す」だのいっていたらしいのですが、
本心は自分の息子ができたようで、かなりうれしがっていたとのことです。

自分もそう思われているとわかったとき、
なぜだかブルーシートがちょっとだけ自分のほうに伸びた気がしました。

お昼ごろから始めたBBQも暗くなるころには外の部終了。
これからは中の部です。
外の片付けをして、家の中にはいったとき、

「部屋いこ」
またまたナイス彼女。

俺の気疲れを知ってか知らでかの小休止。
今思えばそれがよくありませんでした。

えーーと。
寝てしまいました。小一時間ほど。

彼女の部屋は2階でしたので、1階にゆっくり下りたところ。
「お~ おきたか。」
「はい・・・。すいません。寝てしまいました。」
「気にすることないぞ。気疲れしたろ~」

なんていいお父さん。涙がでそうです。
「酔いもさめたろ~」
「はい。全快です」
「なら飲め」
どんだけ酒好き?

中での宴会もひと段落して、次の日バイトがあった俺はアパートに帰ることに。
「お前も一緒にいくんだろ?」
彼女に聞くお父さん。
「送ってきたからね。」
答える彼女。
自分のできる限りのお礼をして、俺と彼女はアパートに向かいました。
その間、どんな話をしていたのか、はっきり思い出すことはできませんが
俺が寝ている間に、お父さんが俺のことをほめていたこと。
本当にうれしそうだったことを聞かされました。
それがちょっとくすぐったかったのを覚えています。

ほどなくしてアパートについて、倒れこむようにベットに入った俺に
「そういえば生理来たから。」
「ん」
正直そんな報告されても。と、大して気にも留めずに就寝しました。

次の朝。
「あのさ~・・・」
なにかいいずらそうな彼女。
「なに?」
「うんとね・・・」
この日は5月6日。俺の誕生日です。
こんなに言いづらいとなるとプレゼントのことなのかな?と、どこかで頭をよぎります。
「なんだよ~」
「あのね・・・生理ね・・・」
「うん?きてたんだよね?」
「そうなんだけど・・・。」
???
「昨日きて・・・・今日もう終わってるの・・・・」

「は?」
理解できる内容には程遠い言葉と共に
俺の20歳の時間が始まりました。

妊娠生理:着床出血という、受精卵が子宮内膜に着床した際に起こる出血のこと

今ではネットでこうやって調べれるんですけど
当時まだPCなんて持っていなかった俺は以前にバイトの先輩から似たような話を聞かされていました。

 

「おい。妊娠生理って知ってるか?」
「いや。しらないっすねー。」
「なんかよ。生理が1日で終わると妊娠生理っていうらしいぞ」
「そうなんすか?」
「ああ。ライオンが”ガオー”だ。一確だ。」
スロットネタかよ。

 


そのときは全然気にしていなかった内容の話なのに、
いざ自分がそうなってみると、それこそ真剣です。
バイトにいって、少し時間を空けてから、その先輩に。
「あの~。1日で終わるとまじで妊娠してるんすか?」
「ああ。ライオン”ガオー”だからな。一確だ。」
またかよ。
「ん?もしかして1日?」
「・・・・・はい。」
「おおおおおおおおお!!一確じゃん!!!!」
スロットネタもういいから。

「んでもまぁ。検査してみねぇとわかんねぇからな」
「そうですよね。帰りに買っていきます。」
まだ子供がなんたるやもわかっていないくそガキの俺の頭は何もありませんでした。


妊娠?子供?
検査してどうなればできてて、どうなればできてない?
できてたらどうする?
生む?生まない?
おろすとしても、そのこと同じ子供はもう二度といないんだよ?
でもそだてられる?
誰が?
どうやって?


何の解決にもならない、何の助けにもならない、わけのわからないことを考えながら
彼女の待つアパートに検査薬をもって帰りました。
彼女のそれをわたし、検査を行いに。
結果がうっすらとですが「陽性」。
「やっぱりね・・・」
と彼女。

どこかでまだ信じることができない。、いや信じたくない俺は

”明日の朝になったら、もしかしたら陰性になってるかもしれない”

そんなありえぬ期待をしながら寝ることになりました。
いつ寝たのか、もしくは寝ていないのか。
朝起きて再度確認したところ、消えるどころか、さらにはっきりと。
買ってきた検査薬の箱をおもむろに手にとり、説明部分を再度読み返します。

”陽性反応された方でも100%ではございません。すぐ病院での検査をお願いいたします。”

こんな医療用具には必ず書かれているような責任逃れ的な言葉にも期待を持ってしまうほど、
本当に何も考えられない状態でした。

二人で彼女の姉さんが子供を生んだという産婦人科へ。
30分ほど待っていると、
「はいってきて・・」
彼女が診察室から俺を呼びます。
「あ。彼氏さん?」
「はい」
先生は話を進めます。
「まずね。結果から。」
「はい。」
「うん。できてるね。1ヶ月だ。おめでとう。」
1ヶ月・・・そんなんでわかるんだ。
そうゆうことに疎かった俺はドラマとかで
「妊娠3ヶ月目なんだ~」というような台詞から、3ヶ月くらいでわかるものだと思っていました。
「ここの円い穴みたいなやつあるだろ?」
「はい。」
「これが赤ちゃんの部屋みたいなもんだな。妊娠するとできる」
「はぁ・・・」
「これができてるってことはこれから赤ちゃんを作るために体が準備してるってことだ。」

先生は続けます。
「まだな、形になってないからわかりずらいだろうけど。」
形もなにも、ただの丸い穴にしか見えません。
「しかしよくこんだけ早く、よくわかったな~」
やはりはやかったようで。
「生理が1日で終わったもので・・・」

「あ~。なるほどな。ライオン”ワオー”だな。一確だ」
こいつもかよ。しかもワオーって・・・。


何を話していいかわからない俺は黙ったままでした。
話を始める彼女。
「私ね。うれしいよ。」
・・・
「君の子妊娠できて。」
返事ができませんでした。
「だって運命感じたっていったでしょ?」
「うん」
「だから・・・・私は生みたい」
「そっか・・・」
彼女の答えは初めから決まっていたようです。
そしてまだ事の重大さに理解しきれないというか
頭のついていっていなかった俺。

そんな中でも心に一つだけ、かすかではあったけども
それでいて信念に近く、力強く灯っていた道標。
”同じ子供はもう二度と生まれない”
世の中には欲しくても、男性や女性の身体に問題があり、苦労しても妊娠できない夫婦がどれだけいるのでしょう。
それが今回、運がよく俺らの元にそれこそ童話かもしれませんが、「コウノトリ」が訪れたのかもしれません。
ただ現実が見えていないといわれば、そこまでの話。
自分達の身勝手で、何も悪い事をしていないまだ見ぬ”赤ちゃん”を、何もなかったかのようにすることはできなかった。
それがどんなに大変であるかも、この先の身の振り方さえもわかっていなかったけれども、
俺の心の中を取り巻くいろいろな感情の中心にあるもの。
「責任をとる」なんて台詞はけるほど、何も成していなかったし、成せるわけもないガキが出した結論。
「俺も生んで欲しい」
20歳という節目の年の誕生日に
本当の意味での”大人”に、そして人の”親”になるというプレゼントをもらいました。
 


→~誕生~その②へ
【2009/02/17 16:56 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
なんとなーく

こんにちは。

 

体調悪いです~

なぜかいつも同じ時間に腹が痛くなります

ディタsに聞けばよかったかな…

大体夜の11時くらいからキリキリ痛み出しますねー

いったい何なんでしょう

ちょっと最近ON寝、挨拶なし等続きましたので

軽くご報告がてらにお詫びを・・・

すいません;

 

 

 

なんとなくなんですけどね

グループを組む=他人と関わりを持つ

ってことは生きていく中で当たり前のことであって

そこで生まれる感情だったり

自分の役割・立場・担当を即座に理解し、

コントロールできる人間が世渡りのうまい人間なんだろうな。

その中で何を持って善として、何を持って悪とするか。

自分の感情を押し殺すことが善?

感情を全てぶつける事が善?

 

 


実像の中の虚像、虚像の中の実像

虚像の中での実像に含まれる虚像。

実と虚は常に対比し、それでいて共存している。

今の自分は実なのか?虚なのか?

 

 


ありふれた毎日から抜け出すため

自分で勝手に作った枠からのがれようとするため

自分を時には尖らせ、時にはまるませ。

ただ何かをするときに、力が必要なときに、

魂の向かう先の根元にあるもの。

体の真ん中に曲がることなく、常に自分を支えるもの。

それ自体は善?それとも悪?

 

 

ふと、そんなことを考えている自分を

遠くから見つめる自分がいて、

自問自答とは違った目線で

答えを求めるでもなく、助言を与えるでもなく

ただただ自分を見つめる、自分が存在することを感じる

事象において、結果を決めるのは自分ではない。

自らの判断が間違っていなかったと気づけるのも

自らがしたことではなく、他人からの賛同を得た瞬間。

自分を見つめる自分こそが他人。

 


これからすべき自分の行動を

何を持って善とし、何を持って悪とするか。

よかれと思ってやってことが仇になる。

自分を完全に理解してくれる他人なんてありえない。

誰かに自分を全部話す?

話からたからといって、相手が全部理解する?

「敵を知りて己を知れば、百戦危うからずや」

ニュアンスは違えど、

「他の人のことだけではなく、自分自身も見つめなおしなさい」

 


自らへの絶え間ぬ精進が必要か・・・

 

 

意味ないことを深く考えすぎた気がしますね。

さて、仕事でもするか(’
 

【2009/02/11 15:51 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(2) | トラックバック()
風魂歌 ~特別編 2度としない~

以前仮免状態で運転して事故った話をしましたが
その仮免を地元で取得してるときにあった出来事です。
関東と違って田舎のほうじゃ大体2週間くらいで免許は取れる。
大学の夏休みは大体2ヶ月。
免許取るには十分過ぎる時間。
それではなぜ免許をとれなかったのか・・・

 

大学の夏休みを利用して車の免許を取ろうと帰省してきます。
雪国ってこともあって、みんな夏場は結構戻ってきます。
高校卒業して初めての大型連休(?
俺らの隣町に自動車学校があって
そこで免許を取ることに。
同じ理由で帰省していた同級生や、後輩などがいて
授業はそれなりに面白かった。

車校での成績は結構優秀で
順調にこなしました。

そんなとき
「遊びにいくべー」
いつもどおりの誘い。

1度家に帰り、夕飯をすましてから出かけることに。
最初は俺を含め4人で
トヨタのファンカーゴーに乗車。
まぁ夏場ってこともあり
「おっしゃ。心霊スポットまわりだー!!」
こうなりました。

手始めに隣町のある民家。

別になにがあったってわけでもないのですが
なぜがその一角だけ木が生い茂り
家へ入るための入り口には鉄線が張られていました。
これを調査にいかないわけにはね。
と、その家に行く前にもう一人友人を確保。
その理由はあとで明らかになります。

と 目的の家に到着し、車を路駐したため
2組にわかれることに。
じゃんけんで車班の俺。
家の電気メーターを確認して電気が来ていないことを確認。
「んじゃ 1周してくるわ」
「20分もあれば全部みれるから」
そんなやり取りで3人が散策に。

それから約30分くらいたったのでしょうか。
一向にもどってくる気配なし。
携帯に電話しても
「電波の届かないところ伊いらっしゃるか・・・・」
たかだか200m圏内で電波なくなるのか?
まぁ木に遮られてるって考えれば・・・
(確かにまだその当時電波はよくなかった)

50分くらい経った頃、連中がもどってきた。
「なにしてんだよ~」
「携帯電池きれたん~?」
待ちくたびれた俺ともう一人。
「いや~・・いっくら歩いても家のはじっこみえなくてよ~」
「携帯も電波なくなるしよ~」
「どうなってんだ?」


は?
家の端っこが見えない?
なにいってらっしゃるんでしょう
話だけを聞いてる俺ら2人のほうが
内容だけでびびってるっつうのに・・・
3人はあっけtらかんとしています。

う~~~ん・・
まぁ次いこうか

予定では地元のある銀山に行く予定でした。
そこは昔からの心霊スポットで
行くにはローカルルールが存在しました。

【白い車でいくときは全員のせろ】

4人乗りなら4人。5人乗りなら5人と
乗車率をMAXにしないといけないというルール。
そうしないとあいてる席にのってきちゃうよ~ってことです。

その日の俺らの車は「白」
それは避けたかったので、急遽の5人目選出でした。
しかし、1件目で思わぬところからジャブをくらった
車班の2人
「銀山やめねー?」
かなりびびってます。

「は?なにいってんの?」
「それメインディッシュじゃん」
食い物ですか・・・

意見も2対3ってことだし、俺らの意見は却下。
これだから民主主義は・・・


と 運転手
「あ~ 銀山行く前に、あの山いかね?」
「なんでよ?」
「なんか あの山って一本道なのに出口ばらばららしいぞ」
なにをいっているのでしょう

詳しく聞くと、そいつの先輩が3組くらいすでにいってるらしいのですが、
3組とも出口が違っていたとのこと。
かたやA市、かたやB市、もうひとつはC市。

うーーん 異次元にでも迷い込むのかしら。

車班の2人が躊躇していてもお構いなしの3人。
だって銀山への近道なんだもん。
いかないわけないじゃん・・・

もう時間は11時を回っていました。
田舎の夜は静かなもので夜10時もなれば
ほとんど出歩く人はいません。


ましてや山道。誰かと出会う可能性などゼロです。
上りの道を行く白いファンカーゴ。
上りが落ちつくか どうかっていう間際
山の中腹部には沼がありました。
こんなところに沼が・・・
しかも車とまってるし・・・
こんな時間に、こんなところの沼に誰が?
遠巻きの確認だったため確実ではないのですが
人がいる様子もなく
ただ車だけが・・・
もしかして・・・自殺者?

そんなことを思いながら車は山を下ります。
道はどんどん悪くなる一方。
生きて帰れるのでしょうか


約1時間かけて山越えオフロードを制覇。
確かに一本道でした。
でたところは予想と違っていましたが・・・
運転手
「な ちがうだろ」

「う~~~ん・・・」
確かに違うは違うとこに出たけど・・


ものたりねー

 

山越えに時間がかかったため、銀山いきはなし。
そのかわりといってはなんですが
国道沿いに観音様前が次の目的地に。
ただの帰り道ですが。
この観音様が奉られているとおりは
田んぼ道で、視界もよく、
到底事故が起こるような格好はしていません。
なのに、死亡事故が4件ほどおきていました。
あまりにも多いため、H市が観音様を建て、
祓い、清めたそうです。

お祓いがすんでることだし、なにもないろうな
心のどこかで全員がそう思っていました。

俺は運転手後ろの講座部座席に座り、その交差点を迎えました。


「わざとゆっくりいけよ。なにか聞こえるかもしれないし」
「そうだな」

人が歩くようなスピードで車は交差点をぬけました。


ひゅ~~

 

風を切るような音が聞こえました。

「風の音しなかったか?」
「うん」
「したした」

後部座席だけがいいます。

「Uターンして もっかい聞こうぜ」
と運転手。

同じ方法で通過すると

「聞こえた!」
「だな!!」

今度は前の2人。


どうも納得いかない俺ら。

「もう1往復しねぇ?」
「するしかねぇな」

同様に方向転換し交差点へ。

しーーーーーん

「なんにもきこえねぇじゃん」
「つまんねー」
「かえるべ」

落胆する全員。

「どうせUターンするんだし、もう1回うあろうぜ」」

車を切り返し、最後の交差点。


交差点中央に差し掛かったとき

 

カチャ キュルルルルル カチャ

 


カセットデッキのまき戻る音。


「おいっ!!!」
「なんでカセット巻き戻してんだよ!!」
「一番いいとこじゃん!!!」

後部座席からめった言われる運転手と助手席。

しーーーーん
反応なし。


「あ?きいてんのかよ」

きれる後部座席。

運転手がゆっくり口を開きます。

「わりぃ・・・・」
「わりぃじゃねぇよ!!」

「いや・・・そうゆう意味じゃなくて・・」
「あ?なんだよ」

「この車・・・カセットついてない・・・」


!!!!!!!!


後部座席3人は身を乗り出します。
確かにそこには純正のCDデッキだけ。

へ?
じゃさっきのは・・・?

静まり返る車内。

「お帰りになりますか 皆様」
「そうでございますね」
「もう朝の4時ですしね・・・」
「おほほほほ・・・」

急遽選抜した友人をおくり
残りの4人も自宅へ送ってもらうことに。

5時になりかけていたせいもあり
全員眠さのピークです。
夜通し運転していた運転手はなおさら。
気遣いながら家をめざしていました。

途中運転手の家によるということになり
田んぼ道を進む俺ら。

走っている道の突き当たりを右折すれば
運転手の家があえります。

でも たしかにそのときはあったのです。
走っている道から運転手の家へつながる1本道が。

車に乗っている全員が確認しています。

その道にはいっていく運転手。


ガガガガガガ!!
ドガン!!!

車は路肩に転落。
眠気があったため、車の速度は20km程度。
それが幸いしました。

誰一人怪我なし。
もしこれがスピードでていたら・・・

町の中の不可思議な民家。
出口の異なる山。
カセットデッキの音。

なにか目に見えないものが俺らを迎えにきていたのかもしれません。

 

車を路肩から上げた俺らは言わずとも気持ちはひとつでした

 

「二度と心霊スポットいかねぇ」

 

 

季節外れの怪談話はいかがだったでしょうか。
書きながら背中がぞくぞくしていました。
もしかしたら今あなたのうしろにも・・・・
 

【2009/02/01 15:31 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
第2章 ~出会い~
※初回の書き方がちょっと硬かったので
 もうちょっとやんわりにします。


大学への返済も終わってバイトの掛け持ちの必要もなくなって
給料のいいほうってことでパチンコ屋のバイト一本にしぼったくらいの頃
ある人がバイトとして新しく入ってきた。
その人は近い未来に自分の子供を生むことになる人。



「はじめまして~」

バイトに行ったときに初めて見る人がいた。
鼻にかかったような感じで、かわいらしい声をしていた。

初めてだからなのか。天然なのか
インカムから聞こえてくる質問に笑いが堪えられずにいた。

しばらく経って、ある程度話も普通にできるようになった頃

「俺19歳なんですけど おいくつです?」
「24です~」
「え~~~~!!!」

その年には見えない容姿と性格だったため、かなり驚いた。

だからといってどう思うわけでもなく、
単なるバイト仲間ってだけだった。
くだらない話をして、俺の片思いの話をして、
お客さんの話をして、バイトのリーダーの話をして。
他のバイトと何にも変わらなかった。


パチンコ屋は新台入れ替えのため1日休む。
それは新台が違法なものでないか警察が検査をしに来るからだ。

ある新台入れ替え前日。

前日は入れ替え作業があるため、閉店時間が短縮されることがよくあった。

その日もいつもよりも2時間ほど早く閉店を迎え、
俺ら体力のあるやつ、作業のできるやつは
閉店処理そっちのけで新台を倉庫から運び、
今まで据え付けられていた台をはずし、
枠を先に電気ドリルで固定して、新台をはめ込む作業をしていた。

バイトでもこの枠付け作業を任せられる者は少なかった。
最初に仮止めで、はめた枠の下側を釘で軽く打ちつける。
その後台枠を水平にするため、水平器と呼ばれる
長さ50cm、幅5cmくらいの木材の中に
丸く、表面に縦線が2本引かれたプラスチックが等間隔に5個ほど埋め込まれており
そのプラスチックの中には液体と気泡がはいっていて
気泡が縦線の真ん中にくれば水平であることが判別できる代物。
それの扱い事態は難しいことではないのだけれども
その水平器ひとつでパチンコに関しては出る・出ないに
大きな影響を及ぼすため、なかなかバイトにやらせることはなかった。

大体入れ替え作業は水曜日に行われる。
それは木曜日が店休日になり、新装開店が金曜日になるため
客入りがまったくといっていいほど違うからだ。

連日満員であったバイト先も
近場に大手が進出してきたことから客足もちらほらになっていた。

それでも入れ替え作業は別物で。
閉店時間に出勤してくるバイトがいるほど。
作業自体に難しさはないにしろ、一応精密機械。
ちゃんと動くのか、釘の抜けはないか、
はめ込むガラスにひびはないかなど。
現機種に関してもガラス磨き、セル版清掃などと
いつもはできない大掃除をする。
人数はいくらいてもいいわけだ。

その日は入れ替えメンバーに大学のラグビー部がいたせいか
いつもよりも2時間ほど作業が早く終わった。
たまに朝の3時とかまでなることもあったのに・・・

それをいいことに先輩が
「お疲れ様会するぞ~ カラオケ集合な~」
突如のカラオケ。
今では次の日の仕事を考えるが、当時は大学生。
遊んでなんぼであった。

原チャだった俺は最後くらいについた。
すでにみんなは部屋にはいっていて7人くらい集まっていた。
一番したっぱの俺が入り口で飲み物注文係り。わかりきっていたことだ。
酒もはいり、仕事上がりということもあったため
徐々につぶれる人もでてきた。
彼女もそのうちの一人であった。

カラオケからアパートまでそれなりに近かったこともあって、
その日彼女は俺のアパートに泊まることに。

初めて家族以外の女性が家にはいる。
いくら酒がはいっていようと緊張はする。
自分よりも年上だし、こういうシチュエーションにも慣れているのだろう。
それがなぜか悲しかった。

家の扉を開けて、ベットに横たわらせた。

「泊まったりして平気?」

「別に大丈夫だよ~」

その答えも悲しかった。

「け・・結構男友達とかん家 泊まったりするんだ」

「なんで~?」

「なんか慣れてるからさ・・・」

「う~~ん 慣れてるわけじゃないけど~」

眠たそうなのを堪えて話に付き合ってくれていた。


「たぶんね~ 君だからだよ」

は?

「君はいい子だから。なんか運命感じたんだよね~」

そういうと彼女は眠りについた。


その言葉が本心かどうかなんてどうでもよかった。
それだけでよかった。

そのときの自分の感情や
先輩だろうが、いけないことはいけないという
飾ることなく、自分の気持ちを正直にぶつけていたことに
彼女には新鮮で、誠実で、それでいて若さゆえの脆さも感じたのだろう

自分より4個上に姉がいた俺は
自然と年上の女性に対して
「あ~ 姉ちゃんだ」とどっかで境界線を引いていた。

そんなものを「何これ?」といわんばかりに
一瞬で取り払ってくれた彼女。

当時、俺には高校のときから約2年半にも片思い
(相手に伝えていたのだから片思いではないかもしれないが・・・)
している女性がいた。

その片思いが一瞬で色あせ、
新たな恋が始まった。
【2009/01/27 20:28 】 | 暇つぶし | 有り難いご意見(0) | トラックバック()
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